イサムノグチが愛した石

Granscape 大石剛正|2024年1月31日

仙台の一つ手前、白石蔵王の駅から車で30分ほど、
赤松やミズナラの林に囲まれた見晴らしの良い場所にアトリエと採掘場がありました。

黄土色の土の中から産出されるというこの石は、
ざっくりとした外観とは裏腹にひとたび磨くと深い黒檀調の色が現れ、
そのコントラストに目を奪われます。

こちらの石質には鉄分が多く含まれ、経年変化により年々味わい深い鉄錆色と変化していくとのこと。
エイジングによる色合いの変化が楽しめるのも伊達冠石の特徴の一つということでした。

そういえばMETのイサムノグチの作品の中で手水鉢があったのですが、
まさにこの石!! クイーンズのイサムノグチミュージアムにもあったような・・・
とにかくイサムは晩年この石に魅せられていくつもの作品を作ったようです。

初めて目にしたときに、
「いつかはこの石を用いてランドスケープをデザインしたい!」と思いながら25年、
やっとその時が来たようです。

ああでもないこうでもないと言いながら石を見定め、細かいところの仕上げを詰めて行きます。
そしておおよそ小一時間で完了!

生憎の天気だったにもかかわらず。
気持ちよく案内していただいた大倉山スタジオの皆さん、本当に有難うございました。
これから、様々な場面で提案していこうと思います。

writer ライター

Granscape 大石剛正

Granscape 大石剛正

佐賀県生まれ
1級造園施工管理技師、グランスケープ(有)代表
大学で環境科学を学び、文部技官として地質・地震学の研究を経て、再び大学院にて陸水学を修める。その後環境アセスメント調査会社で屋久島をはじめ日本全国をフィールドワークで廻る。
ランドスケープの世界に入り、それまでの経験を生かし自然さを大切にした
数々の庭園デザインと施工を行う。

Granscape ホームページ
http://www.granscape.com/
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Granscape 大石剛正
佐賀県生まれ
1級造園施工管理技師、グランスケープ(有)代表
大学で環境科学を学び、文部技官として地質・地震学の研究を経て、再び大学院にて陸水学を修める。その後環境アセスメント調査会社で屋久島をはじめ日本全国をフィールドワークで廻る。
ランドスケープの世界に入り、それまでの経験を生かし自然さを大切にした
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