コウホネ

早坂 誠|2023年6月19日

とある植物園。
水中と水面、水上に同じ種類の植物でありながらタイプの違う葉が展開している。

湖沼や河川に自生している水草。
学名はNuphar japonica  
種小名に日本という言葉がついているのが印象的な抽水植物「コウホネ」

ちょうど抽水の葉が展開するころと見計らいカメラ片手に散策といった感じ。
漢字で記載すると「河骨」と記載する。
大きな葉は沈水(水中に適応した葉)・抽水(水上に適応した葉)ともに
最大50㎝ほどになる大型の水草である。

このコウホネ。何がすごいかと言うと。
日本産のコウホネ属には7種、2変種、2雑種の11分類されていて、
世界中を見てもこれほど多様化している国はないらしい。
この狭い国でなぜここまで分化が進んでいるのか植物研究の方にはなかなかのテーマらしい。

そんなコウホネ。
種類によっては絶滅危惧Ⅱ類やⅠA類に分類されている。
やはり人間の生活による生物への負担はいつでも大きな課題である。

writer ライター

早坂 誠

早坂 誠

「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。
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早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
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