処暑 禾乃登る

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ9月2日から9月6日頃の時期になります。
「こくものみのる」と読み、田んぼに稲がみのり、穂を垂らす頃といわれます。
禾「のぎ」という言葉の意味としては、稲などの穂先に生えている毛のことをあらわしますが、稲や麦、粟などの穀物の総称でもあります。
そして、この頃から「チンチロリン」と鳴き始めるがマツムシです。なんとも涼やかな声に癒されます。平安時代にはマツムシなどを捕ってきて、飼う習慣があり、その虫の鳴き声を互いに競い合う「虫合・むしあわせ」などといった遊びがあったそうです。