正面

早坂 誠|2021年7月22日

ガラス一枚で隔たれた空間で、水中の生物を飼育すること。
当たり前の様で、そうでない景観だとうすうす気づいてた方は
さらに飼育を楽しみたい。
陸上で基本的に生活する私たちが、別の生息空間にいる生物の日常の姿を真横から眺めることは、
それだけで奇跡的なことだと思い込みながら魚と向かってみる。

ルリスズメダイ 
数十年前、観賞魚販売の道を進み始めた直後、
働きはじめた店舗で、大きな水槽の中を悠々泳ぐその姿の美しさに感動したことが思い出される。
今と違い、美しさを求めない塩が所々に付着した、
昔ながらの水槽だったからこそ特に魚を注視することができ、
今ではある意味見飽きた当たり前の魚が当初は、
その輝く青色色彩が光に反射してキラキラと輝く・・・釘付けである。

海水魚という魅力も相まって飼育していた記憶もあるのだが、複数飼育を行った時のその気の強さには、
飼育を頑張る気持ちより諦めに変わる。
縄張り意識が強く、最終的には一匹が優先されるその姿が人間に変化したら・・・
友達にはなれないなー。と 思った今回の思い出。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。