世代交代

早坂 誠|2020年1月27日

これが三代目。
どこかのグループみたいだが、そこには興味はない。

2007年映画の仕事を受けた年。一か月以上、スタッフ全員が無休で

店と仕事をやり繰りしていた。ようやく落ち着いたときに自分自身

の褒美として、使い勝手が今一つの道具入れを新しくオリジナルで作ることに

した。

九州付近のシザーケース職人だと記憶しているが、ラフなスケッチと収めたい道具

一覧をFAXでとメールでやり取りしながら作り上げた水草道具入れケースの第一号。

厚手の皮でつくられ、長いピンセットやハサミを収納できる紺色のケース。若干の不備はあるが

今与えられたものを最大限使いこなす工夫をすることに何の問題もない。

水が常に身近にある作業のため、皮には負担であったであろうが10年ほどは使用していた

と記憶している。ボタンなど、金属部分が錆びた影響で、何年か前に2代目となった。

前回のものを見てもらって、紹介で都内の皮職人にお願いした。

色は天然素材の皮色。薄手の厚み生地ということもあり、幾分心配ではあった。

途中、ピンセットが刺さり負担をかけた底生地には穴があき、
突き出たピンセットが足に当たっては痛い思いをしたことも慣れてきた。
テープで止めてみたり、ビニールチューブを底生地に入れて

刺さらないようにしたりと工夫もしながら数日前に完成した3代目の収納ケース。

初めの硬さもしばらくの使用で落ち着くであろう。

前回の反省をこのケースには反映してあり、これから長い間共に仕事にかかわることとなる

最も身近な道具となる。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。