水を魚と緑と流れ

早坂 誠|2019年5月18日

魚を飼育する楽しみは人それぞれ。魚の立場になって考えてみると、
自然の中で、常に捕食対象の中で生き抜くことがよいのか?
人間の管理下に置かれて、程よい環境の中で、食料には困らない環境が
良いのか?と時折考えさせられることがある。
どこにでも自由に行き来できる自然環境。環境の変化が日常である中で、
自然の水中空間で生きる魚の写真は
生命の力強さがどこかで表現されている。

飼育環境においては常に安定した、
または変化させられる水質環境を再現できること
もあり、魚本来の発色や繁殖までも可能としている。

しかし一方では、機械に頼っている飼育環境ゆえに、
電気トラブルがひとたび起きると、翌日には生存すら危うい環境ということになることも
時折ある中で、せっかく飼育している以上は私たちが眺めて、
気分がよくなる水槽を望むのは誰でも一緒。
魚が健康に育つ環境であっても水草が健康に育つとは限らない。
一方
水草が健康に育つ環境であれば、魚は健康に育つ。
という定義が私自身のなかではある。
(魚が水草を食害するとか、水草が育つ環境とは違う水質を好むなどという例外を
言ってくる場合は問題外)

美しく繁茂した水草水槽の中で自然界と同様の動きや発色。繁殖に至るまで、
空間制限のみ許してもらって、魚に対しての感謝と、楽しさの提供を作り出す喜びは
まさに 室内でできうる最も楽しい遊びの一つ となって、返ってくる。

そのような観賞魚飼育。今回映っている魚は
人に手によって体色を変化させた、いわゆる “改良品種” ではあるが、
色合い、ヒレをを広げた時の優雅さ、卵胎生という形をとる繁殖の楽しさなど、
観賞魚として存在しているのでは思わせる魚の一つでもある”セイルフィンモーリー”

せめてこの環境の中で、気分良く泳いでください。という気分。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。