関東地方もいよいよ梅雨本番となりました。
あちらこちらで紫陽花の綺麗な姿を目にするようになりました。
梅雨というと、ちょっと憂鬱なイメージを持ちますが
心の持ちようでは、以外と素敵な季節な感じがします。
「晴耕雨讀」という言葉があります。
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること。
悠々自適の生活を送る。とも言われいますが、
私は、この雨の日の読書が大好きです。
雨音をBGMに、好きな本を時間を気にせずに読む。
疲れたら、途中でお風呂に入ってみたり、
買い物にも出かけられないので、家にあるものをつかって
酒の肴を作り、お気に入りのお酒をチビチビやりながら
好きなミステリーや時代物を読む。
なんとなく本に合わせて、飲むものを選んだりして。
これも読書の楽しみのひとつです。
それから、
雨具を使うことを楽しむ・・・
これもこの季節だから存分に楽しめます。
レインブーツは、この頃ではファッション化して
色んなタイプのものが出ているので、
皆さん雨の日のファッションに取り入れていますね。
でも、なんと言っても主役は傘ですね。
今はビニール傘が幅をきかせていますが
やはり紳士・淑女はいい傘をお持ちです。
でも、とびきりいい傘ではなくても、必ずお気に入りの一本がある筈。
その傘の使い方も、どうせならエレガントでありたいと
常々私は思うのです。
私のこだわりのひとつに「江戸しぐさ」があります。
人を思い図り、粋な振る舞いをするさまのことだと思うのですが、
そんな江戸しぐさの中には、「傘かしげ」があります。
狭い道路ですれ違う時、ちょっと傘を倒して、お互いに軽く会釈を交わす。
これです。これこそが江戸の粋を伝えるしぐさのひとつ。
そして、エレガントに繋がる所作ではないかしら?
今では、あまり見られなくなってきたのが残念です。
ちょっとした気遣いで、雨の日の外歩きが苦痛ではなくなるのですから
「江戸しぐさ」もう一度思い出し、若い方には改めて身に付けてもらい
後世に伝えていきたいと思うこの頃です。
writer ライター
kinako
お手伝いしています。
昔から、料理好きな母を見て育ったせいか
食べることには時間や手間を惜しみたくない。
それは料理だけでなく、空間や道具も大事。
それらのことを色々と物色するのが好きな中年女子です。