水の中からこんにちは

早坂 誠|2019年1月24日

植物が水の中での存在を可能にすることで恩恵を受ける生物は多くあり、
特に小型の生物は水草があることで特定場所での
累代の生活を可能にしていると思う。

生物にとってどんなメリットがあるかを少し想像してみると他の生物から身を守る場所の提供。

直接葉の表面に卵を産み付けたり、例えばメダカのようにメスが卵をぶら下げている状態か
水草のそばを泳ぐことによってその粘着性を利用して葉に付着する性質など、
水草を産卵床にするスペースの提供。
止水の場所であれば光合成による酸素の提供が想像できる。

反対に水草にとって魚が居ることでの恩恵は受けることが有るのかどうかふと思うことろだ。
一方通行だけであれば水草にとってみればなんの面白味もないわけだ。

思いつくところでは、栄養の供給。水草も植物である以上栄養素は必須である。
特に多く必要とするNとP。
窒素とリンは多く必要となる。

その供給には生物の排泄による供給が効果的な供給源になることは想像できる。

また、水が流れにくい場所では水草の調子が悪くなる場合がある。
特にミクロソラムなどのシダ植物

は水が動かないと葉が黒くなったり枯れたりして調子が悪くなることが頻繁にみられる
それを生物が動くことによって、水の淀みが軽減される効果。
または水草自体を摂取する場合や水草の表面に付着した微生物や藻類を
摂取することで直接水草に刺激を与えることで病気の予防になっていることも考えられるかもしれない。

そのような共生生活。

「クマノミとイソギンチャク」のような共生までも行かなくても、
きっとお互いが必要としているからこそ、同じ生活圏に存在していると思いたい。

美しさだけではない、ミクロ目線で見た水草と魚の関係性。
本質は気にせずい色々と想像することを楽しみたい。

着生の性質があるミクロソラム。
流木などにわずかな株を巻き付けておくと、自然とこのような草姿になる。

まるで、見る側のために生長してくれているかのような素直さ。
見習いたいことが多くあるのではないだろうか。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。