おせち

樋口 陽子|2019年1月15日

今更ながらですが、自分のおせちへの思いを書いてみようかなと、、、、

子供の頃、父方の祖母の家に1月1日父の兄弟大人12人子供12人が集まり大人の部屋、子供の部屋に分かれ、盛大に食べた思い出があります。
もちろんお年玉も楽しみでしたが、従兄弟達がみんな集まるのも年に1回だったので、
とても楽しかった思い出があります。
確か中学生くらいまで続いた記憶があるのですが、祖母を手伝いに行くという思いは無く、
ただお正月を楽しみにしていました。

いくつか、覚えている料理を再現して、従兄弟兄弟に受けた年もありました。

その後、料理の道に進み、自分でおせちを作り始めたのは、
有元葉子先生に「おせちは和食の基本が全て入っているから、作ったら?」と言われ、
少しずつ作り始めました。
その年の流行りやマイブームのメニューもあるのですが、
黒豆、田作り、数の子、七福なます、煮物、叩き牛蒡は必ず作ります。

1)黒豆は、単純にお豆をコトコト煮るのが好きで、しわを寄せずにふっくら炊くのが好きです。ただ、甘さは大分控えめで、汁ごと飲んでも美味しいくらいの甘さにしています。
辰巳芳子先生の炊き方を参考にしています。

今年は、東和の若い有機無農薬の生産者から、「丹波」を買ったのですが、
乾燥の状態でやや細長く、煮上げた時には平べったい黒豆でした。

年明けに彼に聞いたのですが、彼のおばあちゃん曰く、これが従来からある丹波だということで、、、、、、今度そのおばあちゃんに話を聞いてみたいと思いました。
いつもの丹波より、色艶が少なく、濁った感じに仕上がったので、来年どうするか、
悩むところです。

2)田作りは、有元先生の本で作っているのですが、近年はナッツを混ぜるようになりました。

3)数の子は、父がお正月用品の中に入れてくれるので、30日に家に戻ってから、
水に戻し、紅白を見ながら皮を剥き、鰹節たっぷりのお出汁に漬けます。
家族に魚卵好きがいるので、残ることはまずありません。

4)七福なますは、ポン酢味だったり、胡麻豆腐ベースだったり、いろいろですが、
必ず7品にこだわります。

5)煮物は、一つづつ煮るのでは無く、同じお出汁で、白い物から火を通します。
これも必ず7品にします。

6)叩き牛蒡は、元々自分がすごく好きで作っていたのですが、
東和の武藤千代子さんの牛蒡は太いのですが、香りが良くとても美味しいので
ますますはずせくなりました。
胡麻だらけの砕け牛蒡で、担々麺を作るのが、お正月明けのお昼ご飯の一つです。

7)もう一つ、こちらで 購入して入れているのが、4色餅です。
有機農家に生まれた若い女性農業者が、作っていて、可愛らしいし、
色々なお餅の味が楽しめるので、良いと思っています。

いつもの食事を作る時も 食べる人を思って作りますが、
おせちは新しい年を思って丁寧に作りたいと思っています。
あと、こちらでは、ストーブを焚きながら料理をするので、
黒豆などはほとんどストーブで作りました。
ますます、薪ストーブが欲しい今日この頃です。

writer ライター
樋口 陽子
1968年 東京生まれ 
生業 料理人
好きなこと 寝ること、食べること、
本を読むこと。好きな料理 発酵食品(漬け物とか、梅干しとか、味噌とか)
マイブーム 着物
好きな家事 アイロンがけ
好きな風景 修行した仏アルザスの小村に続く道のカーブを曲がったときに見える村
北海道然別湖の蒼い湖面・星野道夫さんのアラスカ
好きな作家 宮部みゆき、D・ギルマン、池波正太郎、河惣益己、小野不由美など
いつも聞いているのはJ-WAVE(もうちょっと音楽をたくさん流して欲しい)
やってみたいこと サハラ砂漠縦断