「Les pas de Noel」ノエルの足音と題して、
アンティークレースを使ってつくる贈り物のようなお洋服や小物の小さなオンライン企画展を、
先日無事に終えることができました。

毎年この時期になるとアトリエは、ホワイト一色に包まれ、私自身の楽しみでもあるのですが、
今年は制作期間が取れずに焦るあまりスランプに陥ってしまったりしました。

若干数しかご用意できないのなら、渾身の思いをこめて仕立てようと切り替えることができて、、
間に合いましたし、ほっとしているところです（笑）

100年余り前にこの手仕事をなさった方へのリスペクトをこめ、
なるだけ、はさみを入れたくないという拘りがあるので、
難しいのですが年に一度の濃厚な制作でもあります。

写真のカットワークリネンクロスは、どのような用途で制作したものなのでしょう。
珍しい幅で小さめにもかかわらず、完成されたたくさんの繊細な手仕事で埋め尽くされ、
とても美しく、しかもほぼ未使用のままフランスのお家で眠っていたものです。

このような100年余りもの時間と海を越えて、
アトリエに届いたアンティーククロスたちをお洋服に仕立てることに挑戦して4年になりました。
楽しみにして下さる方々も増えて、もう少したっぷり制作期間をかけ、
ずらりと並べることができたなら・・と、願いは膨らみます。

さて、今回の渾身のブラウスは、
ケープのようなチャーチカラーが閃いて、
襟がふわりと肩口まで包んでくれるので、お袖はたっぷりとギャザーにしました。
カートをオープンして1分・・お迎え下さった方のもとで、
さらにこの先もこの美しい手仕事が受け継がれてゆくと思うと、とても嬉しく励みになりました。

今年最後の日記当番でした。今年もありがとうございました。
皆さまもよき年の瀬となりますように。