宿り木

コトヒラガクト|2024年4月12日

そろそろ山は新緑のシーズンを迎える。

今年は冬の後半に雪が降り、残雪が残る山が少なくない。
しかし、4月に入り気温が上がっているので
雪崩の心配があるわけで。

春山登山は中央アルプスを考えていたが
それは取りやめにして、相変わらず低山を楽しむ日々が続いている。

しかし、これはこれで楽しい。
いつもなら軽量化を図るスタイルで山に向かうけど
低山散歩なら少し傾向が違ってくる。
森や峠の休憩場所でコーヒーを沸かしたり、ちょっとした調理をしたり。
今は野鳥が活発に動いている季節だから
双眼鏡と本を観ながらバードウォッチングも楽しみのひとつになっている。

そんな中、新緑がまだ葉を茂らせる前の見渡しのいい森で
密かに楽しみにしているのが「宿り木」の存在だ。

その名の通り、木に宿る(寄生する)植物。

寄生した木から水分や栄養を頂戴しながら育つ植物です。
コナラ、ミズナラ、ブナ、などの樹木に寄生しているのをよく見かけます。
この姿がなんともほっとするというか、ちゃっかりしたヤツだなと思いながら
でも、自身でも光合成しているわけで、生きるすべを知っている
賢い植物だと感心したりして。

なんでも、ヨーロッパではこの宿り木は
「幸福をもたらす神聖な木」として、クリスマスに玄関のドアに
飾ったりするそうだ。

自分としては、こうやって一人森を歩くときに見かけると
やあ!って声を掛けたくなる存在なんだけどな。

そんな傍ら、春とは言え、山の朝晩はまだ冬との境目らしく
山肌から染み出る水が凍って立派な氷柱が朝日を浴びてたりする。
自然とは本当に面白い。

writer ライター

コトヒラガクト

コトヒラガクト

親の影響で幼い頃から山や川に慣れ親しんでいたので
今だにその影響が持続している40代の自由人
(仕事はしております)
特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。
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親の影響で幼い頃から山や川に慣れ親しんでいたので
今だにその影響が持続している40代の自由人
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特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。
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