神職の家に来て、2回目のお正月。いつにも増して、やることがたくさんあります。
お正月の買い物として、餅米(2升)、木の器(大きい方2枚)、小さい鯛(2匹)、昆布。餅米はどこどこで買わないようにと今年も言われた。(古い餅米を買わされたことがあるからです)
12月27日の夜、 2升(3kg)餅米を1升ずつ うるかしておく。(浸水させるという福島の言葉です)
28日、朝ごはんを食べたら、餅をつきます。(機械で)
大 15cmくらい 2重ね(2個が2セット)、中 10cmくらい 2重ね、
小 5cmくらい 11重ね
パンは丸められるのに、餅はあまり上手に行かず、裏側はイマイチです。
その昼ご飯は、あんこ餅、せい餅(えごまと豆腐を擦って醤油と砂糖で味付けます)です。
朝、ご飯をあげている高杯に小さいお餅を入れ、神様にあげます。ご先祖様にはせい餅とあんこ餅をあげます。
29日は、苦に通じると言い、お餅をつきません。
大晦日、夕ご飯前に年神様のお膳を2膳、用意します。鯛、木の器にご飯、徳利に酒。
一回上げたら、お正月様のお膳を持って、外に出て、門松様にも供える。
(お膳をもったまま、ご飯を少し上げ、お酒をかけ、鯛は箸でチョンチョンとしてから、門松にチョンチョン。神社と家の門松4箇所。)
(これは、お正月3が日の朝、同じ事を繰り返します。)
いつもご飯をあげている神様達に盃でお酒を供える。
他に皿に米、塩、煮干しを上げ、ガラスコップに水も用意する。
煮物を作って、霊神様(ご先祖様)に上げる。
そして、家の奥の床の間に八幡様がいて、いつもは荷物置き場になっているのですが、
お正月には、ご飯をあげます。(この部屋も片付けないと、、、、)
22:00に年越しそばを食べると、家人は新年の御祈祷に出かけていきます。
氏子さん達が来て、一緒に新年の御祈祷を受けます。
私は、紅白が終わってから、上がって、初詣をします。
ちなみに家人は、諏訪神社でも新年の御祈祷があり、
八幡様が終わるとそそくさと諏訪神社に向かいます。
元旦の朝、ご飯を上げる時に、お正月様のお膳、木の器にご飯を足して、門松様にお供えする。
家人は、一日中、家々を回って、新年の御祈祷をあげます。(朝5時から、夕方7時ごろまで)
2日 朝「農の初め」
松の枝、枡に入れたお米、お餅、鍬を持って、田んぼに行き、軽く穴を掘って、
松を立てて、お米とお餅を穴に入れて、拝みます。(豊作祈願)
3日の朝は、「三日とろろ」と言って、とろろご飯を食べます。
4日の朝、「棚探し」と言って、年神様のお膳、お餅は片付けます。(年神様のお餅は下げない)
7日は、七草粥。
8日は、小豆ご飯。お正月様を送る為にお供えする。
15日 小正月。神棚に団子を上げる。みずきの木に刺して上げる。
20日 二十日の歯固め 年神様の棚に上がっていたお餅を焼いて、
表面は硬いんですが、歯が丈夫になるように食べます。
お正月 色々 でした。
writer ライター
樋口 陽子
生業 料理人
好きなこと 寝ること、食べること、
本を読むこと。好きな料理 発酵食品(漬け物とか、梅干しとか、味噌とか)
マイブーム 着物
好きな家事 アイロンがけ
好きな風景 修行した仏アルザスの小村に続く道のカーブを曲がったときに見える村
北海道然別湖の蒼い湖面・星野道夫さんのアラスカ
好きな作家 宮部みゆき、D・ギルマン、池波正太郎、河惣益己、小野不由美など
いつも聞いているのはJ-WAVE(もうちょっと音楽をたくさん流して欲しい)
やってみたいこと サハラ砂漠縦断