大人の気まま旅 Vol.2

多摩川台公園

念入りに計画をした「旅行」とまではいかないけれど、その時の気分や季節で場所を選び、自分の感性のまま出かけ、歩く。
そこでの出会いを楽しみ、心を縛るものからの開放感を味わう。
そんな小さな旅のあれこれをご紹介します。

「多摩川台公園」

最寄駅:東急東横線、多摩川線多摩川駅下車徒歩1分

 

梅雨入りしたばかりの東京で、あまり時間をかけずに楽しめる場所を探して見つけたのが
ここ、「多摩川台公園」です。多摩川台公園は、大田区田園調布の多摩川左岸の丘陵地に作られた公園です。
豊かな雑木林には数多くの野鳥が生息しており、整備された園内の見晴台から見下ろす多摩川の景色は、悠々とした大河の風格を示しています。蒸し暑いこの時期でも涼を感じながら散策が楽しめる素敵な場所です。

この時期の目玉は、なんといっても「アジサイ」です。
公園は丘陵地に位置するので、駅から公園入り口に着くと、目の前にアジサイの丘が現れると言った感じで、圧倒されます。
ここには、7種類3,000株のアジサイが今まさに、見頃を迎えています。
高級住宅街の田園調布らしく、植栽のレイアウトもどこかおしゃれで、ゴミひとつ落ちていない、美しい公園です。

園内には、古墳展示室や水生植物園、四季の野草園もあるので、四季を通じて楽しめます。

アジサイを存分に堪能しながら散策を続けていると、ひときわモダンな石作りの東屋にさしかかります。
ここは、「海南亭」と言って、1945年8月15日の昭和天皇による玉音放送の時の内閣情報局総裁で、本放送の前後に言葉を述べ、晩年を田園調布で過ごした下村宏氏のレリーフや、功績を顕彰した名盤を慨め込んであります。

そもそも、この公園は下村氏と東急グループの創始者である後藤慶太氏とともに、
この辺りの未来図を語った仲とのことで、初代国立公園審議会の要職ににあった下村宏氏は、当局に掛け合い、まず古墳群の丘だった多摩川台を公立公園とする許可を取り付け、その結果、昭和28年に都立公園として開園されたのちに昭和50年大田区に移管されたそうです。

水辺を彩るスイレンは午前中のお楽しみです。もうじき花菖蒲も咲き水生植物園は一段と艶やかになることでしょう。
駅を挟んだ向こう側には「田園調布せせらぎ公園」があり、こちらは依然は
多摩川園遊園地で、その後民間のテニスクラブであった土地を整備した水と緑に囲まれた豊かな自然を感じることのできる公園です。「田園コロシアム」と言えばご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
ジャズの今で言うフェス的なライブ「live under the sky」を開催されていたことでも有名です。
こちらの公園内には大きな湧水池が2か所あり、様々な水生生物が生息して、名前の通りせせらぎが蒸し暑さを忘れさせてくれます。春にはサクラ、ヤエザクラ、など楽しめ、秋にはイロハモミジの紅葉を楽しむことができます。
ふたつの公園を歩くと結構いい運動にもなるので、この時期の運動不足を解消するのにもいい場所と言えます。
歩きやすい靴を選び、タオルや水筒を持参してお出かけしてはいかがでしょう。
ひと味違ったショートトリップを楽しめると思います。


多摩川台公園
〒145-0071 東京都大田区田園調布1丁目63−1

アクセス:
東急東横線、多摩川線多摩川駅下車徒歩1分