寒露 蟋蟀戸に在り

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ10月18日から10月22日頃の時期になります。
菊の花がつぼみを開き、咲き始める頃。
蟋蟀と書きますが、「きりぎりす とにあり」と読みます。
この候の「蟋蟀」には諸説あり、こおろぎのことだとも、きりぎりすのことだとも云われますが、定かではないそうです。
どちらにしても、秋の虫が家屋の明かりや暖かさにひかれて、戸口までやってくる様は、微笑ましく思えます。
秋の風情で心が和やかになると同時に、庭木の柿の木もそろそろ実が色づく頃です。「柿が色づくと医者が青くなる」という
言葉があるように、柿にはビタミンCが豊富に含まれていて、栄養も豊富な果物です。朝夕は涼しくなり、うっかり
風邪を引きやすい季節でもあります。風邪予防のためにも、旬の柿を食べて備えるというのは先人たちの知恵ですね。