上品倶楽部と、日本各地の様々な作り手がコラボレーションしたオリジナルアイテム。その第一弾は、福岡県朝倉郡東峰村で古くから作られてきた「小石原焼」の器です。
小石原焼は、民藝運動で知られる柳宗悦やイギリスの陶芸家バーナード・リーチらも絶賛したといわれる、刷毛目、飛び鉋、櫛描き、指描き、流し掛け、打ち掛けなどによって表現される文様が特徴的で、手にしたときの温かみを感じる風合いが日常使いの器として幅広い年代の方に愛されています。
上品倶楽部はこの小石原の「早川窯」さんのロングセラーで人気のシリーズ「Drape(ドレープ)」とコラボさせていただきました。
小石原焼が誕生したのは福岡県朝倉郡東峰村です。
その、東峰村とはどんな村なのでしょう。
きれいな川に、森閑とした山々。澄んだ空に瞬く星と地上でやさしく光るホタル。東峰村は、そんな自然の生命力に満ち溢れています。 福岡県中央部の東端にあって、大分県の県境に接し、平成17年の旧小石原村と旧宝珠山村の合併以降、村ではそれぞれの地域の特色を活かした地域活性化を行なってきました。主に伝統工芸の「技」を活かした観光の振興や、地域の歴史・文化にちりばめられた「智」を活かした交流事業を進めており、「智=学ぶ」「智+技=育む」をキーワードとした持続可能な村づくりを目指しています。 また、各地区の生涯学習の拠点や歴史あるまつり・イベント等を通して、福祉・子育て・環境・文化・伝統など多方面の分野において様々な住民活動・交流を進めています。
東峰村の地域活性化のひとつの柱となる伝統工芸「陶芸」があります。
小石原焼・高取焼は、約350年の歴史を持つ東峰村の工芸品です。 生活雑器としての道を歩みながら、美しさをも確立した小石原焼。飛び鉋、刷毛目、指描、長し掛け、打掛け、櫛目などの技法で表現される独特の幾何学的紋様が特徴で、素朴で温かい様相が持ち味です。 もう一つ、幽玄・有心の茶の心を表したものが高取焼。江戸時代の茶人である小堀遠州の好みを受けて創出された遠州七窯のひとつで、遠州高取の風格を今に伝え「綺麗さび」の世界を表現しています。 陶器でありながら磁器のような薄さ・軽さが持ち味で、精密な工程、華麗な釉薬、繊細な生地味が大きな特徴となっています。これら多くの窯元や後継者は、伝統の技を大切に受け継ぎ、小石原焼の発展を願ってさらに新しい作風の確立に取り組んでいます。
上品倶楽部が恋した一枚
上品倶楽部と小石原焼の窯元である「早川窯」との出会いは、今から3年前の事。
東京ビックサイトでのギフトショーのブースで早川窯のブランドであるドレープシリーズに出会い、その刷毛目の美しさとモダンなデザインと使い勝手のよさそうなお皿になにか運命みたいなものを感じたのです。一度、窯元を訪れ上品倶楽部向けの商品を作っていただけるよう、8月にご相談に伺いますと話をしたのが2017年2月でした。
「早川窯」のドレープシリーズ
九州北部豪雨
それは、8月に再会出来ると信じ、期待を胸にワクワクしていた初夏の出来事でした。
2017年7月5日から6日にかけて福岡県と大分県を中心とした九州北部を襲った豪雨。
小石原焼の窯元が多く点在する東峰村も甚大な被害を受ける事になりました。
のどかな田園風景は一変し、多くの家屋が倒壊、押し流される被害を受け、また、清流が流れる山も崩れ、河川には多くの流木が押し寄せ、橋は崩落し道を塞ぐなどライフラインが寸断されていました。
しかし、東峰村の皆さんはボランティアや行政の方たちも加わり、いち早く復興にむけ動き始められ、10月の「民陶むら祭り」も無事に開催され、復興を応援したいというお客様たちでいっぱいだったとお聞きしました。
2年経った今でも、一部の交通が止まったままで河川や道路、土砂崩れの山の復興工事もまだまだ時間がかかりそうですし、崩壊した家屋も手つかずの箇所を多く見受けられました。
そこで、上品倶楽部としてもいち早く復興のために窯を再建されたり、不自由な環境でも今まで通りに作品や商品を作り続けている皆さんと共に、小石原焼のすばらしさを多くの方に知っていただきたく「早川窯×上品倶楽部」のコラボ商品づくりを進めることにしました。
そして出来上がったここにしかないお皿
「早川窯」のドレープシリーズは、刷毛目が真ん中まで繋がっていますが、上品倶楽部とのコラボレーションでは中央部分に丸く釉薬をつけていただくことにしました。太陽から光があふれる様子をイメージして、使う人の食卓がパッと明るくなるように、という願いも込めています。
中央のデザイン部分は、ホワイトとブラウンの二色で作っていただきました。
一枚一枚、職人の方々が丁寧に刷毛目をつけています。刷毛目は人の手でつくられるため、一枚一枚をよく見ると微妙な違いもあり、それがこの器の魅力とも感じられます。
制作の様子がご覧いただける動画
和洋様々な料理に合わせやすいデザイン
和食器でもそのスタイリッシュな印象から、様々な器に合わせやすいサンシャインドレープ。また、約27センチというサイズ感は、4〜5人分のおかずを盛り付けることができる大きさです。ゲストがきた時に、大皿でお料理を出したいとき、また、少人数でもワンプレートに盛り付けたいメニューのときなどに、お役立ていただけると思います。
サンシャインドレープの使用上のご注意とお手入れ方法
急激な温度変化に弱い素材ですので、初めてご使用の際には、必ず水かぬるま湯で洗ってください。
冷たくなった器に熱いお湯をかけたり、熱くなった器を冷水につけると、破損する場合があります。
直火・オーブンでのご使用はお避けください。
電子レンジや、食器洗浄機の使用は可能です。ただ、器を長持ちさせるには、ひとつひとつ手洗いしていただくことをお勧めします。
研磨剤入りの洗剤・クレンザー・金属たわし等のご使用はおやめください。
強くこすると、表面に傷がつくことがありますので、柔らかいスポンジで洗浄するようにしてください。
洗ったあとは、柔らかい乾いた布で拭き、風通しの良いところでよく乾燥させて保管してください。
強い衝撃による欠けにはご注意いただき、大切にお取り扱いください。
使用するうちに貫入(釉薬部分の小さなヒビ)が入ることがありますが、使用上問題ありませんので、風合いのひとつとしてお楽しみください。
*本文の一部はNPO法人「日本で最も美しい村」連合HPより抜粋させていただいています。
https://utsukushii-mura.jp/
早川窯×上品倶楽部
コラボレート商品
Sunshine Drape -サンシャインドレープ-
サイズ:9寸 28㎝ 白・茶 7,000円(税込)
8寸 24㎝ 白・茶 5,500円(税込)
カラー:ホワイト、ブラウン
*ひとつひとつ手仕事で仕上げられておりますので、色や形に個体差があります。イメージ写真とは器の柄に多少の違いが出ますことをご了承ください。
上品倶楽部と、日本各地の様々な作り手がコラボレーションしたオリジナルアイテム。その第一弾は、福岡県朝倉郡東峰村で古くから作られてきた「小石原焼」の器です。
上品倶楽部はこの小石原の「早川窯」さんのロングセラーで人気のシリーズ「ドレープ」とコラボさせていただきました。
早川窯の当主、早川氏の巧みな刷毛目技法によって、1枚1枚丁寧に仕上げられたお皿は、和・洋・中・エスニックなどどんな料理にもあわせやすく、毎日の暮らしの中にきっと溶け込む一枚になるでしょう。
<9寸サイズ>
少し大きめの9寸のお皿は、普段の夕食の取り分け料理やパーティなどに役立つお皿です。
また、果物やお菓子を盛り付けてテーブルに置いていても、インテリアの邪魔にならず、おしゃれに演出してくれます。
<8寸サイズ>
一番、使い勝手のいい8寸のお皿は、メインのお料理の盛り付けにはもちろんですが、少し大きめの銘々皿としても使える一皿です。
サンシャインドレープの模様は、和風にも洋風にもマッチするので、和洋中の料理はもちろん、エスニック料理やチーズやハムとパンを載せたり、様々なメニューと食材を引き立ててくれます。