テズルモズル

早坂 誠|2021年3月26日

自分の生活圏や、依頼での用意する生物の名前ぐらいは全て知っている気になっていたが、
自分自身の知識の浅薄さを改めて思い知らされたこの生き物のは「テヅルモズル」。
クモヒトデの仲間である。
「ウミシダ」 という見た目が似ている生物は通常の海水魚
を販売するルートでものってくるので知り得ていたのだが、これが全く別な生物であるということ。
水深の深い海に生育しているという点、夜行性の性質があるようなので、昼間は見かける
機会が少ないということもあり、一般的にはあまり人目に触れられることのない生物なのである。

それでもなぜか私の中では名前すら全く聞いたことがないことへの驚きと興味の中で見る姿は、
今まで見た生物の中でもかなり特異なのもとして大変な興味がわいた。
この唐草模様のような部位が緩やかに、時には模様を変化させながら動く姿。興味がわかない理由がない。
しかも直径が30㎝はゆうにある姿すべてが一定の速さで動いているのである。
このような生物が実際海に生息しており、時折 漁師の網にかかることで、見る機会に
出会うという、何ともただものでないオーラを醸しだしているその姿と同様に、
この謎の多い生物は飼育も困難なようで、長期飼育には向かないといわれているようであるが、いつかどこかで
だれかが、
家で飼育している生物を聞いたときに「テズルモズルを飼っている」 という言葉を聞いてみてみたい。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。