模様

早坂 誠|2020年12月8日

仕事柄、いろいろな生き物を扱うここ数年。
観賞魚や水草・小動物等の枠を飛び越えて今では
食用アジ、白子の依頼から、土器を作るための手にもって
しっくりくる石。あおさのりにいたり・・・さらには
生きたうなぎは当たり前で、それを超えてのうな重まで幅広い。
そのなかでのイカ。
しかも生きた状態での撮影のための活イカ。
この時期に入るスルメイカときた。

以前に経験していたこともあり、イカの管理が簡単では無いこと
は理解しているつもりである。
しかも、照明やカメラが回っている状況の中でどれだけイカが
状態良く居てくれるかがポイントの一つの為、事前に浅広の水槽
を用意。水温の管理から、水流の確保まで、前日までに
ある程度の万全さで臨んだところ。前日、到着予定になってもイカが届かない。
心配で出荷もとへのか確認を指示したところ、かえってきた答えが
「忘れてました」
食べ物であれば、たまたま欠品は通じるかもしれないが、
撮影の準備、人の手配までして、”忘れる” はさすがにキツイ。
それを事前に、到着予測、その後の対応をできない私たちにも反省材料が
出来た。

撮影当日の朝に、引き取りに行き、無事撮影に臨むことができたのだが、
やはり、イカの維持管理は想像通りの難しさだと感じたとともに
イカの体色の変化、泳ぎ、大きな目。・・・・そして、体の模様。
この模様が秒ごとに変化する感覚は素晴らしさも実感。
特に、グリーンに輝く体表は美しさが半端ない。
びっくりするほどの生き物の姿そのものである。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。