水槽を遠いところに移動する

早坂 誠|2020年11月16日

水草を使用したレイアウト水槽は成長過程を考慮して数か月の時間を要することが
一般的である。もちろん、展示等で急務の完成を望まれる場合には、違和感をなるべくなくした
時間の経過がわかる水景を作ることも多々ある。

この案件で依頼を受けた場所は福岡。距離で1080㎞というナビの表示が出る距離。
通常であれば現地に素材を送って、現場での制作ということが一般的になるのだろう案件。
それを今回は今後できるマンションのモデルルームへの設置であるということと、
完成時に少しでも即席での制作を回避するため、レイアウトは会社での制作。
それを車で運ぶ手段を選んだ。

完成途中のレイアウト水槽の移動は思いのほか難儀である。
流木や、石は車の急停車などで容易に移動しやすく、水もわずかにでも残っていれば
液状化現象によって、砂や土が動き、水草が抜ける散々な目にあうことも・・・・

それを回避するために素材の固定や、慎重を重ねた水槽水抜きの実施
乾燥から水草を守るための処理など、出来るだけのことを行い
これでだめならあきらめるところまで移動に対しての対策を施しての出発となる。

わかってはいても驚くことに、渋谷から高速に乗って、福岡まで、道路は続くよどこまでも・・・・
的な感じで、1080㎞を走りぬいた。(運転手実質2名で・・・)
往復で2160㎞。なかなかの経験である。

ここまでできれば、今後は日本全国、島以外は気にせず水槽移動が楽しみながら
可能となったことが何よりの収穫と思う。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。