空気

早坂 誠|2020年10月31日

川が流れ、周りには木々が覆う景観
少し人里離れれば何処にでもあるような場所では
あるけれども、ふと歩きながら今いるところ。そこにしかない住所。
それだけで、いつもとは違ったところに来た実感がわいてくる。

山口県。秋吉台。このような場所にふとよってみれる機会など
そうそうなく、目的があってこそ、一瞬の時間の使い方を
今回はこの場所まで車を走らせた。

人里離れたとは言いつつも、ここは観光地。
平日の影響もあってか、人まばらの状態であるが、
周りには、鍾乳洞がらみの土産屋、食べ物屋が通路に並ぶ。
繰り返しになるけれど、人が本当に少ない。
到着した時間が夕方、秋芳洞の閉園までは残り一時間
ではあるが、この感覚は東京に慣れていると
商売として心配になるくらいの人の量である。

どれだけの時間をかけてこの川の水が、ここまでたどり着いたのかは
わからないが、(例えば、富士山の伏流水などは数年から何十年の時間をかけて
いるともいわれる)なんとなくであるが、この水の流れは、東京のものとは違う
感じの水っぽさがある。
またそこに存在する空気もここ秋芳洞の中での水の影響を受けて、
良い感じの空気感が発生している。
言葉ではなかなかいい表せられないこの感覚であるが、時間の制限の中
たどり着いた場所がここでよかったと実感する日であった。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。