目を閉じる

野原こみち|2020年11月1日

何か悩み事があるときには、ついついそのことばかりを考えてしまい、不安や怒りや悲しみなどの負の感情に心がとらわれてしまいがち。
そんな時でも、仕事など日々やらなければいけないことはあるので、できれば気持ちを引き摺らずに良い集中状態に持っていくことができたらいいですね。
先日読んでいた本の中に、なるほどと思うことが書かれていました。

心というのは、外の世界の物事に触れれば必ず「反応」をしてしまうそうです。
何かをきっかけに自分の忘れたい過去を思い出して暗い気持ちになってしまったりすることはよくあります。
外を歩いて人をみても、テレビのニュースで事件や、それに対する誰かの意見を聞いても、心は何かしらの反応をしてしまいます。
しかし、反応をしてしまう心が悪いということではなく、心というのは本来「そういうもの」なのだそうです。

外の世界からの影響を受けないよう、「目を閉じる」こと。
その状態で自分の心の内側と向かい合い、今、どんな状態かを知る。
怒り、悲しみ、不満や緊張などの感情があるなら、それが「ある」事を認識する。
あくまでも客観的に。
自分で時間を決めて、自分の心の状態を目をつぶって「知る」こと。
タイマーなどをかけて、5分でも10分でも良いそうです。
それだけでも心が落ち着いてくるようです。
目を開いたら、目の前の作業に取り組む。
心の反応をリセットし、作業に専念するのに良い方法です。

そのうち集中力がダウンしたら、もう一度目を閉じるところから再スタートします。

自分の成すべきことに向かい、心をクリアにして集中していると、自然と良い時間を過ごすことができるような気がします。
余計な感情に心をとらわれず、良い集中状態で物事に取り組んでいる時間というのは、もしかしたらとても幸せなことなのかもしれません。

参考:反応しない練習/草薙龍瞬

writer ライター

野原こみち

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熱しやすく冷めやすく、興味の対象が移ろい易い性格ですが、小さな頃から本だけはずっと手放せません。古本屋は、多くのお店を巡るよりも、贔屓のお店に徹底的に通いつめる派。新刊を扱うお店も同じく。図書館は居心地重視。最近は南米の文学作品、幻想小説を偏愛気味です。
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熱しやすく冷めやすく、興味の対象が移ろい易い性格ですが、小さな頃から本だけはずっと手放せません。古本屋は、多くのお店を巡るよりも、贔屓のお店に徹底的に通いつめる派。新刊を扱うお店も同じく。図書館は居心地重視。最近は南米の文学作品、幻想小説を偏愛気味です。
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