光の力

早坂 誠|2020年6月24日

昨年の秋に施工を行った京都の「苔のテラリウム」。
その後の経過を心配しながらも月日は経ち
半年が疾うにすぎた5月。一本の電話が鳴った。
着信の名前は、京都の建築事務所の所長。
これは・・・苔の話かな・・・と身構える時間もなく久々のその声は、
いつも通りの明るさと京都の言葉でなつかしさがよみがえる。

要件は、旅館のご主人と女将さんは言われたとおりに管理してるが、
一部枯れている部分があるとのこと。
半年過ぎてプロの手を入れずに頑張ってこられた結果としては十分。
昼に東京から荷物とスタッフを乗せて車でいざ京都へ。

休憩もせず高速道路をただただ走る。日があるうちに京都に到着。
すべての作品に目を通して修正にかかった。
重ねて言う感想だが、これだけの期間。日本がこの状況の中で、一部枯れた苔はあったものの、
管理はほどほど行き届いており、美しさはほとんどの水槽で維持されている。

久しぶりに確認した苔だが、半年前、10日間の思いがよみがえることも含め、
作りがえがあった場所なのは確かであり、これからもお客様に喜んでもらえる作品として、
心を込めての修繕を行った。
夜の食事で高くついたこともこの際多めに見たいと思う。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。