早坂 誠|2019年10月28日

限られた空間の中で、京都の御宿に「庭を創る」
今回そのような依頼が回ってきた。
京都といえば多くの有名な庭が点々としており
もちろん各旅館にも庭があり、料理、お風呂などと同じように一空間の中で大切な要素だと考えられる
また
そこには庭師さんがいて庭の管理をしていることであろう・・・そんな中
東京でいただいたお話。

できるかるできないではない・・・やるかやらないかがすべてである。
私の好きな言葉の一つ。

10部屋ほどの各部屋に設けられた庭のスペース。初回打ち合わせでも
「京都の庭を東京の感覚でよいものを予算内で造ること」を望まれる。
施主様の希望は苔のある庭。そこは京都 八坂神社から目と鼻の先の小道にある
一等地。

一年越しの企画と数回の下見。作業開始の延期などを乗り越えてたどり着いた今回。
約10日間の作業日程のシュミレーションと資材仕入れ。東京で実際に試作を作り維持管理方法。
いかにして旅館女将さんをはじめ本業としない方たちが管理できるかを考慮した仕組み作り。
実際の作業以外に多くの時間と頭を使った経験が私にとっては一番の財産になったこともあり
無事造り終えた。

広い空間では庭師の仲間が作業に入り「東京感覚の京都の庭」を造り、
そのほかの空間では、「アクアテラリウムでの苔庭造り」。
つまり最も得意とする分野の「ガラス水槽の中での空間演出」で表現した。

今後起こるであろう細かい修正や改善は遠隔での相談で解決できればよし、
結果的に現地の蘚苔類が優先されて自然が景観を造り上げることを期待しながら
見守りたい。

writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。