体の中の太陽

野原こみち|2019年9月17日

人間の体の中にも太陽がある、そんな話を知ったのはいつのことだったか。
おそらく、心に重たいものを抱えすぎて身体的な不調が出だした数年前、何気なく読んだ本がきっかけで知ったのだと思います。
太陽神経叢は、横隔膜の真下、心臓の下から胃の裏側までを覆っている、神経のかたまり。
人は無意識でも、この部分が身体中の機関に働きかけて、生命活動を行なっているという重要な仕事をしている場所なのですが、非常にストレスに影響されやすいという特徴を持っているそうです。
まるで、ストレスという雲に太陽が隠れてしまうかのように、体の彼方此方に不調があらわれてくるとのこと。

それまでは、「これ以上頑張れないのは自分が弱いせい」、「自分が辛くても我慢すればいい」と、どこかで思っていたところがあったと思います。しかし、よく考えてみると、無理を自覚しておきながら休まないということは、健気に働いてくれている自分の体を無視していることと同じなんですね。
根性論だけではどうしようもないときもあります。

一日の終わりに、ふとんに寝転がりながら自分の体に向かって「今日もよく働いてくれてありがとう」と思うようにしています。
食べること、寝ること、それが普通にできることというのは、しあわせなことです。
今日もごはんが美味しいぞ。体よ、ありがとう。

writer ライター
野原こみち
熱しやすく冷めやすく、興味の対象が移ろい易い性格ですが、小さな頃から本だけはずっと手放せません。古本屋は、多くのお店を巡るよりも、贔屓のお店に徹底的に通いつめる派。新刊を扱うお店も同じく。図書館は居心地重視。最近は南米の文学作品、幻想小説を偏愛気味です。