8月初旬、母が誕生日プレゼントと、旅行に誘ってくれました。
母、次女と私。初めての3人旅は京都。
何度か訪れているけれど、私にとって、京都はいつもワクワクを期待するところ。
その一方、心が静かにまた、時の流れをゆっくりと感じさせてくれるところでもある。
京都をよく知る母とは、観光をするというよりは、
馴染みの京都の方達とお話することで、京都を旅する。
宿泊先は、敷地の離れをお宿にしているところ、”ならい庵”。
そこには銘菓の和菓子とお抹茶で迎え、さりげない会話する中から、
私の趣向を捉えてお薦めをしてくださる。
台所には翌朝もゆっくり過ごせるように、香りのよいパンと朝食の揃えが用意されている。
京都の方ならではの日本のおもてなし、心遣いを感じた。
与えられた穏やかな時間。
夕食は歩いて、ご紹介の串カツ”万年青”。お昼に韓国料理の”李青”
そして、娘にぜひ知ってほしいことが京都にはあるので、向かいました。
”東寺 うね乃”
ここで、本物とは。日本料理の出汁とは。日本人の旨味について。
感覚で学んでほしいと米国にいる時から時折考えていた。
日本にいると手の届くところに、日本食と言われているものがある。
でも、日本食ってなに・・・と問われたら、説明できるか。。。
私自身、日本料理に従事していたのに、出し汁を語れず、うね乃さんを訪ねた。
五感を使ったレクチャーを受けた娘は、毎日、食卓のMy かつお節削りでかつお節を削ってくれる。
まだお出汁の量には足らないので、ご飯に、おかずに旨味を添えてくれる。
夏休みの宿題は、かつお節新聞を作った。
世相に流されれず、本筋から外れない、清らかで勇ましい、そんな美しさを京都で知った。
9月、緩んだ感覚のネジを巻き直さなくては。
まずは、今日の剣道の稽古に向かおう。
writer ライター
こにし あい
ジョージア州→カリフォルニア→ミシガン、米国期間限定生活後
東京で暮らし。モスクワ→ふたたび東京
元料理研究家の嗅覚で、美味しいもの探す日々。
料理の感性を磨ける食べ歩きと、出会った味を再現するのが好き。