間に合わせない暮らし

中館慶子|2018年5月27日

間に合わせのモノは、いらない。
何かが欲しいときに必ずよぎる言葉が、これ。

例えば、そう値のはらない醤油差しひとつでも。
百点満点とはいかないまでも、95点をさしあげよう!
というお気に入りのレベルに巡り合わなければ、
たとえ何年かかろうが購入にはいたらない。
ずっと古いものを使い続けていたりする。

断捨離をするほど潔くもないかわりに、
間に合わせでモノを増やすよりは運命の出会いを待つ。
そう大げさな話しではないが、
ここ5年くらいはそんなスタンスの買い物事情だ。
そして、何かを買うと決めたら、何かをひとつ捨てるくらいの覚悟で。
もともと溢れかえるモノに囲まれた暮らしは好きではないし、
人生はとっくに折り返しているし、お金持ちではないし、
そんな心持ちが自分にはちょうどいいのかと思う。

去年くらいから、
適度な大きさのスープボウルを探し続けていたが、
なかなかいい巡り合いがなかった。
そんなときに「ホント?」というくらいに
大きさ、色、形ともにちょうどいいスープ皿をいただくという
素敵な出来事が。まさに運命です。

目下、運命の出会いを待つものに
眼鏡と旅行用リュックがある。
なければないで不便なのに、
間に合わせのモノは、やっぱりいらない、と思ってしまう。

writer ライター
中館慶子
北海道生まれ。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
走ることも大好きで、夢は、いつかはフルマラソン!
わくわくする場所は海と本屋さん。