春の恵み、、まだまだ。

樋口 陽子|2018年5月2日

福島に移住して、地域おこし協力隊として、そしてなにより自分の好奇心で地域の伝統料理
保存食に興味があり、それを後世に伝えるために数値化など考えている日々ですが、
少しずつ体験して教えてもらって自分の中に取り込もうとしています。

冬に作る凍み餅の餅草、よもぎと牛蒡の葉は春に収穫します。
先日、よもぎ取りに連れて行ってもらいました。

行った先は 耕作放棄地でした。でも道から奥に入って、車も人も来ない、
写真では分かりにくいのですが、隣は小麦畑でした。
去年の秋に枯れたよもぎを踏み倒して、足元に新しく生えてきたよもぎを手で摘みました。
手で折れる所までは、口に入っても食べられるんです。
あっという間に スーパーマーケットの買い物かご一杯にした孝子さん、私はその1/2以下ですね。。。。

その後、孝子さんの自宅に移動、畑を見せていただき、筍掘りへ。
画像は、稲の子供です。孝子さん家では、農協から買わず、自分で種を蒔いて、育てます。

筍掘り。畑側の土手で、丁寧に草刈りをしている所から 筍を掘ります。孝子さんはツルハシで、
しかも 一投で掘ってしまう。。。。。私、何投も入れて挙句にツルハシを折ってしまうていたらく。。。。

最近の放射能勉強会で、綺麗に除草して、整えた竹林から収穫した筍からは 
放射能は不検出であると報告がありました。
現在、二本松市の筍は出荷制限によって、売ることができません。
しかし、孝子さんは、1kgの筍を検査用に提出し不検出だったからと「食べるかい?」と 
数日前にいただいていて2年振りに筍ご飯を食べました。美味しかったです。

出荷制限、、、市町村単位なので、放射能検査に出して不検出でも売ることができません。
昔は山から採ってきて売っていた物を今は売ることができません。
もちろん収入が減ります。
わらび、タラの芽は、栽培物は出荷できます。こごみ、筍は不検出でも出荷できません。

不条理だと思います。

今日、いただいた物!(左上)お昼にと、用意していただいたご飯と沢庵、
かき菜1、かき菜2と「しどけ」という山菜王様(私は王様はコシアブラと思っていましたが、
これもなかなか美味)。右の緑の袋とその下は「筍」!!!手前のお茶とコーヒーは 
よもぎ畑?の持ち主さんから 頂いた。左下 独活。

うんで、その日の夕食。
独活のきんぴら、しどけお浸し、孝子さんが用意してくれたご飯、沢庵
筍はせっせと茹でました。独活は 半分きんぴらにし、
半分アサリと合わせました。美味しい。

少しずつ帰ってきた里山の恵みとたくさんの人々の恵みです。

writer ライター
樋口 陽子
1968年 東京生まれ 
生業 料理人
好きなこと 寝ること、食べること、
本を読むこと。好きな料理 発酵食品(漬け物とか、梅干しとか、味噌とか)
マイブーム 着物
好きな家事 アイロンがけ
好きな風景 修行した仏アルザスの小村に続く道のカーブを曲がったときに見える村
北海道然別湖の蒼い湖面・星野道夫さんのアラスカ
好きな作家 宮部みゆき、D・ギルマン、池波正太郎、河惣益己、小野不由美など
いつも聞いているのはJ-WAVE(もうちょっと音楽をたくさん流して欲しい)
やってみたいこと サハラ砂漠縦断