先週末、雨ということもあって家族で映画を観に行ってきました。
その映画は、Blenderというオープンソースの3Dコンピューターグラフィックスソフトで製作された、
3DCGアニメーション映画「Flow」。
猫好きな娘がプログラミングでBlenderを使っているので、
ブレンダーで作った映画?猫?どんな感じかな?と映画の予備知識もなくふらりと観に行ったのでした。
主人公の猫が美しい自然を背景に登場するのですが、
とても自然な動きなのと背景の植物や水もリアルに表現されていて、
ブレンダーでここまで作り込めるんだと驚きながら観始めました。
そんな映像クオリティに関心しつつ、森の中での動物たちのほんわかストーリー?
といった状態からの、スピード感あるハラハラドキドキが続いた85分間でした。
動物しか登場しませんが、彼らの鳴き声とその動きの表現だけで感情が伝わってきて、
気づくと世界観にどっぷりと引き込まれていました。
普段は交わることのない様々な種類(個性)の動物たちが助け合い、信頼し合い、
仲間となっていくその姿は現代の私たちに必要なことを伝えている様な気がしました。
この映画の興味深いところは、アニメーションでは聞くことはなかったラトビア作品。
劇場でのテロップ中「ラトビア」の記載に驚いたのでした。
調べてみると、2025年ゴールデングローブ賞で
アニメーション映画賞、アカデミー賞でも長編アニメーション賞。
その他、数々の賞をメジャーアニメーション作品を抑えて受賞していました。
AIが何でも作ってしまうというのには賛成ではありませが、
アニメーションなど作業が大変な分野で想像力がCGで具現化できるのは、
若い人たちにとっても喜ばしいことではないかなと思います。
もちろん、手描きの作品も大切にした上でです。
今後、巨額の制作費を投じて製作されたメジャー大作以外で、
小さな制作チーム発の沢山の面白いアニメーション作品が誕生する日が来るかと思うとわくわくしかありません。
writer ライター
