テレビで、「台所には人生が詰まっている」という特集を見て、私も書いてみようと思いつきました。
<米軍ハウス>
4、5歳から小学校高学年まで、米軍ハウスに住んでいました。
ここの台所は、北向きで床もビニールで、暗かったと記憶しています。
が、扉も無く居間につながっていたので、広々とした感じでした。
<実家>
確か5年生の頃、父が設計し、母が建てた 今もある実家に住み始めました。
この家は高台にあり、前の家が一段低いので、キッチンや南側の窓から富士山が見えます。
窓も多く、明るいキッチンです。その後の自分のアトリエ、店の参考にもしています。
今も実家に帰ると料理をしますが、気持ちよく働ける楽しいキッチンです。
<下高井戸のアトリエ>
2002年から、世田谷区下高井戸の大正時代の木造建築の2階を借り、自分のアトリエを持ちました。
窓が多く、明るいアトリエでした。父に言われるまま、ここは自分で設計図を作り、調理台や水道を入れました。
2008年に耐震工事ができず、取り壊しが決まり、東中野に移りました。
<東中野の店>
2009年から2016年まで、東中野でオーガニックフレンチレストランを営んでいました。
ここは、設計会社が入り、客室の内装、灯りなど、とても美しく仕上げてくれました。
キッチンの台やシンクなどは、下高井戸から移設しました。
しかし、北向きなので、昼でも灯りが必要でした。
季節が良くて、晴れていると扉を開けっぱなしにして、仕事をしていました。
<よくお手伝いに行った桜のキッチン>
ソレイユを立ち上げてから、ずっとお世話になったキッチンは住宅街なので、
窓の外は道を挟んで向かいの家という風景でしたが、
天窓があり、調理台の前が窓で、庭木の緑を見ながらの仕事でした。
作りつけの食器棚や壁が白なので、シックで使いやすいキッチンでした。
(お金持ちのお家なので、、、、笑笑)
後編は次回、福島に移ってからの台所を書きます。
<福島針道の台所>
<福島の大原の家の台所>
<食品加工所として改装した蔵>
writer ライター
樋口 陽子
生業 料理人
好きなこと 寝ること、食べること、
本を読むこと。好きな料理 発酵食品(漬け物とか、梅干しとか、味噌とか)
マイブーム 着物
好きな家事 アイロンがけ
好きな風景 修行した仏アルザスの小村に続く道のカーブを曲がったときに見える村
北海道然別湖の蒼い湖面・星野道夫さんのアラスカ
好きな作家 宮部みゆき、D・ギルマン、池波正太郎、河惣益己、小野不由美など
いつも聞いているのはJ-WAVE(もうちょっと音楽をたくさん流して欲しい)
やってみたいこと サハラ砂漠縦断