スタジオのセットの仕事は様々。
仕事がら水に関連する演出や生物を使った演出での依頼がほとんどを占める。
その中で時折り、生きたものを極力避けたい演出も案外来ることが少なくはない。
レギュラー番組の内容上、水槽は置きたい要望だが、ランニングコストは
避けたい希望であり、水を張ってしまったら、注水排水はもちろんそのほかの
器具類まで常に設置が必要となる。
規模や予算の関係で生きたものが置けないとき。
いかに「それ風」の演出ができるようにするかも当社の大事な仕事内容の一つ。
今回は水槽内にアクアリウムやテラリウムを本物のように作り、
飾りの一部としておくというもの。
もちろん水は張れないし、生きた動植物も禁止である。
そこで思い当たる、観賞魚用品のレプリカ水草。
だが・・・過去の経験上、フェイクをいうのが即、見ればわかるものしかないくらい
完成度は低い。
水中で使用するうえで、素材を考慮すると仕方ない部分なので、あきらめている。
そこでやはりプリザーブド植物を使用したものではないかと想像してみる。
園芸業界の方がその辺は進化している。
早速、取引メーカーにつないでもらい仕入れ、作り始める。
取り扱いも案外デリケートなのが問題ではあるが、
水槽の中で完結する得意分野であるので、作り始めたらそれはスムーズ。
一見フェイクには見えず(ある意味本物)アクアリウム側からの作品だから、
きめ細やかな雰囲気が出しやすい。
今後も「これは使える素材」と思った一瞬だった。
writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。