甲羅が握りこぶし大あるカニ。

「カイカブリ」　

このカニの特殊能力は、「自らを守るために甲羅に物を背負うこと」　
名前の由来通り貝の殻を背負って身を守るところから名前が付けられている
ことは容易に想像できるが、背負うのは貝の殻だけではないところも
面白い。
被れそうなものはなんでもとりあえず被ってみる。しかも、おそらく
自分の体の大きさや形を理解していて、
そのサイズに合わせて被り物を作ることもできるらしい。
そのような「カイカブリ」

食欲もなかなかのもので、おなかがすくと水槽の前にきて
左右に動き回る行動を見せる。初めはただ動いているだけなのかと思ったが、
しばらく飼育観察した結果、空腹と動きの関係性はあると思われる。

イカの身。アサリなどを与えていたなか、
活きているハマグリを10個ほど入れたところ
日に日に、空になったハマグリが口を開いている。
もちろんカイカブリが食していると予想はついていたが、
最近
ついに現場を発見。
ハサミを器用に使用してハマグリの腹（開く場所）にハサミを押し込み、
ある程度入り込んだところで、ハサミの角度を変えたり開いたりして
こじ開けているようである。
今回のこじ開ける姿が
まるでガンダムに出てくるジオン軍のモビルスーツのようで。。。。
それだけで気持ちも盛り上がるというもの。
貝の隙間に入ったハサミの使い方はやはりプロフェッショナル。
道具であり、体の一部であることのすばらしさ。
生き物の行動はいつでも面白い。