ある程度の年数仕事をこなしていると、そこから枝分かれして、
小さく、地道に新しい仕事となって枝が増えていく。
その枝が細いままか、成長して太くなっていくのかは、
その瞬間の時代、流行、流れで左右されることも一つ。
多くの場合、新しい分野。
例えば今得意としている制作から少し道にそれた仕事も本業同様とても大切なものであり、
それこそ一定の緊張感を保ちながら真摯に作り上げていくことで成功に近づく。
また、近年の主流である、
デジタル時代の発信力を存分に活用して太くしていくことも一つである。
しかし
何より一番大切なことは、「仕事をしている本人が楽しんでいる」ことだと思う。
この「楽しむ」を誤解して、本当に楽しむだけで成果が出ないなんてことは避けたいのだが、
忘れたことに突如発生するのだという認識は会社として常に危機感を持つべきこと。
また。
予算と、人に感動を与えられる完成度は常に反比例するのが定説。
今回もその苦労は有るものの、今まで実施してきた手法と新たな想像力で、
「苔を育てる」ことに向き合ってみた。
垂直の面に「コケ」を配置する手法はいくつかあるのだが、
予算がらみで、いかに直立したまま、育成出来るかを考えて
頭の中での想像力とホームセンター内をくまなく探すことで思わぬ素材を見つけて試してみたところ、
完全なる相性の良さのものが見つかる。
色、太さ、伸縮性、耐久、金額。
この素材の出会いは偶然ではなく必然だと常に思う瞬間。
事前に指南してもらっていた粗材がなかったための代案素材であったが、
こんな瞬間が「楽しんでいる瞬間の一つ」なのも事実。
壁面の苔のサイズに多くの方が驚き、喜んで頂いている中で、
水中の苔にも少し目を向けてもらえてるかが今の気になることである。
writer ライター
早坂 誠
「水辺の動植物」の販売・管理・展示を行う
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。
有限会社エイチツー 代表
ビオトープ計画・施工管理士
愛玩動物飼養管理士
観賞魚飼育管理士
著書「水草水槽のススメ」
関心事:音楽と生きもの。自家製梅干し。サンマの塩焼き。