念入りに計画をした「旅行」とまではいかないけれど、その時の気分や季節で場所を選び、自分の感性のまま出かけ、歩く。
そこでの出会いを楽しみ、心を縛るものからの開放感を味わう。
そんな小さな旅のあれこれをご紹介します。
「長野県松本市内」
最寄駅:JR篠ノ井線/JR中央本線(東京-塩尻)/JR信越本線(篠ノ井-長野)下車
紅葉前線は北からすこしづつ南下し始め、関東近郊の山間部でも紅葉の時期を迎えた場所の便りが届き始めました。秋は気候もいいので、どくかへ出かけたくなりますよね。という事で
今回は、ちょっと足を延ばして落ち着いて雰囲気を感じられる場所長野県の「松本」を目指しました。
人気の場所なので、週末を避けて平日に出かける事にしました。
新宿から特急「あずさ」で2時間40分で松本に到着です。コーヒーを片手にちょうど本1冊読めるくらいの距離です。あっという間に「松本駅」に到着。
すぐに目指したのは、何といっても松本のシンボル「松本城」です。
駅から歩いてほんの10分程度という距離。当日はお天気にも恵まれ、青空に映える天守閣は素晴らしく、なんとも勇壮な姿で人々を魅了していました。
松本城は戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりで、現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城です。黒と白のコントラストがアルプスの山々に映えて見事な景観です。(松本城公式HPより)
城内をたっぷり散策した後は、すぐ横にある「国宝旧開智学校」へ。
地元の大工棟梁立石清重氏が設計した学校建築は、明治9年に完成した擬洋風建築の代表と言える建築物。こちらは文明開化の時代を象徴する洋風とも和風ともいえない「擬洋風建築」。皆さんのお目当ては、正面の車寄せです。
この一点に擬洋風が凝縮されているのです。八角の太鼓楼とお寺のようなアーチ窓、そして青竜の上に雲がわき、その上に2人のエンジェルが「開智学校」の旗を掲げている姿がファンタジックです。
1961年から国の重要文化財として指定されていますが、2019年に国宝に指定されたそうです。
国宝級の素晴らしい建造物を鑑賞したあとは、もうひとつのお目当てでもあった、なわて通りの散策です。松本城から歩いて5分の場所にあり、駅からもほど近いので、四季を通じて観光客が多く、カフェやお土産店、クラフト雑貨などの個性的なお店が長屋風に軒を並べる通りです。なわて通りの名前の由来は、女鳥羽川の土手から始まった通りで、「縄のように長い土手」から「縄手」と呼ばれるようになったとのこと。そして、ここのシンボルは「カエル」です。その昔、女鳥羽川には現在では見ることがなくなった清流にしか生息しない「カジカガエル」がいっぱいいて、その復活と町おこしをかけて、なわて通りは「カエルの街」として名を挙げているそうです。
このあたりも、そろそろ秋から冬へと衣替えの季節を迎えています。
北アルプスの登山の玄関口としても有名なように、すぐ目の前には3000メートル級の山々がこの町を見下ろしています。
歩き疲れても大丈夫!ここなわて通りはいろんなジャンルのグルメも楽しめます。
お蕎麦は言うまでもなくランチに頂き、大満足。ちょうど新そばの時期だったので、ツンと鼻に抜ける安曇野の山葵と共に、青々とした新そばを思う存分味わいました。
そして自分へのお土産に、開運堂の人気のお菓子 ポルポローネ「白鳥の湖」をどうしても手に入れたく、お店が閉まる前にゲット。ホロホロとした触感の優しいソフトクッキーです。箱もほっこりとするデザインで大好きです。
そして、カフェへ入って、お茶とおしゃれな「おやき」を頂きました。
勿論、野沢菜は外せません、それから今が旬のリンゴとカスタードがサンドされたおやきも美味でした。
この日の夜は、ちょっと足を延ばして塩尻へ。。。なぜかというと、大好物の山賊焼きを食べたかったのです。
元祖山賊焼きというお店を教えていただき、行って来ました。
こちらも大満足な一品。秋は、自然の美しさに目と心を満たしてもらいました。しかし、何といっても食欲の秋が目覚める季節です。ちょっと欲張りで、自由に予定を組めるというのも大人の特権。今回は、前日に思い立っても、ちょっとだけ早起きすれば実現する気まま旅。本当ならもう少し・・・と思いがちですが、こんな時期です。
少しだけ視点を変えることで、混雑を避け、「オリジナルの1人の気ままに楽しめる旅を楽しむ」っていうのもありかなと思った旅でした。
長野県松本市
アクセス:
JR篠ノ井線/JR中央本線(東京-塩尻)/JR信越本線(篠ノ井-長野)
*松本城、旧開智学校の施設は入場規制されている場合がありますので、事前に公式HPにて
ご確認ください。
【国宝旧開智学校 公式㏋】http://matsu-haku.com/kaichi/
【国宝松本城 公式HP】https://www.matsumoto-castle.jp/