七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。
新暦ではおよそ5月31日から6月4日頃の時期になります。
麦が熟して収穫する頃。
四季では初夏ですが、収穫の時を表す「秋」という文字がつきます。
麦にとっては一足早く訪れる実りの秋です。
この季節、とくに西日本の方にはなじみのある魚「ベラ」が旬を迎えます。
白身でくせのない味で、お刺身や塩焼きもそうですが、広島の郷土料理に
ベラを煮つけて一晩おいてから焼く「はぶて焼き」も、とても美味しい料理です。