小満 蚕起きて桑を食う

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ5月21日から5月25日頃の時期になります。
孵化した蚕が桑の葉をたくさん食べて育つ頃。
蚕は古くから、人々の暮らしを支える重要な生き物として大切にされてきました。
蚕の餌となる桑の葉の収穫時期。昔は日本のいたる所で蚕が飼われていました。
「田毎の月」という言葉をご存じでしょうか?全国各地にはなだらかな丘の斜面に
大小の田んぼで構成される棚田がありますが、この時期はちょうど田んぼに水を張る時期で、
その田んぼの水面に月影が映し出されます。その様のことを指しているのですが
それはそれは美しい光景です。日本の美しい原風景のひとつです。