七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。
新暦ではおよそ3月25日から3月29日頃の時期になります。
いよいよ、その春始めての桜が咲く頃です。
今も昔も、日本人は桜の開花に心踊らせます。
行事食はもちろん「桜餅」が浮かびます。桜の葉の塩漬けを餡の入った餅を包んだ和菓子ですが
小麦粉の生地を薄く焼いた皮であんを巻いた関東風と、道明寺粉であんをくるんだ関西風があります。
どちらも、ほんのりと桜の香りを楽しめる美しい和菓子です。