立春 黄鶯睍睆く

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ2月9日から2月13日頃の時期になります。
「うぐいすなく」と読みます。
鶯が美しい鳴き声を響かせ、人々は春の到来に気がつきます。
緑かかった褐色の羽を持つ鶯は、早春に鳴くことから、「春告鳥」ともいわれます。
「梅にうぐいす」と言われるように、鶯の飛来と共に、この時期から梅の開花が始まります。
はんなりとした良い香りの梅の花は桃や桜に比べると、華やかな印象は薄いのですが
まっすぐに伸びる若枝に咲く様は、健気でとても美しいと思います。
万葉の頃、多くの歌にも詠まれているのは、きっと人々心に残る美しさがあるからなのでしょう。