七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。
新暦ではおよそ2月4日から2月8日頃の時期になります。
「とうふうこおりをとく」と読みます。
春風が吹き、次第に川や湖の氷が溶け始めます。
旧暦の七十二候では、この季節が新年がはじまります。
さて、いよいよ春の訪れを感じられる季節となってきます。
田畑の畦や河川の土手には雪解けと同時に春一番の山菜「蕗の薹」が顔を出す頃。
独特の苦味と香りは、冬のあいだにこり固まった体を目覚めさせてくれる
エネルギーを感じます。天ぷらや蕗味噌がおすすめです。