七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。
新暦ではおよそ1月30日から2月3日頃の時期になります。
「にわとりはじめてにゅうす」または「にわとりはじめてとやにつく」と読みます。
かつて、にわとりの産卵期は、春から夏にかけてでした。
この時期を境ににわとりが卵を産み始めるとされていました。
最近では、この時期に実をつける金柑の木があるお庭を見かけることは少なくなりましたが
昔から、手軽に栽培できる1番小さな柑橘系として重宝してきた果実です。砂糖に漬けて咳止めとして用いたり、甘露煮にしたものはお正月のおせちに入れたりしていました。