大雪 鱖魚群がる

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ12月16日から12月20日頃の時期になります。
鮭が群れをなして川を遡る姿が見れる頃。
川で生まれた鮭が、海で大きく育ち、産卵のために故郷の川へ戻ります。アイヌ語で鮭のことを
カムイチェプと言います。それは「神の魚」という意味です。
厳しい北の大地で暮らしていた、アイヌの人たちの大切な食料源であった鮭ですが、
産卵を控えた鮭は捕らずに、また、上流で暮らす人たちのためにも節度のある捕り方をしていたそうです。毎年同じ海の恵みを川や森へと運び、人々の暮らしを潤してくれた魚だということなのですね。現在も、鮭漁に携わる機関や人によって、アイヌの人たちと同じように、来年もまた同じ川に戻ってきてくれるように、産卵床の整備や調査、河口規制などが行われています。