小雪 橘始めて黄なり

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ12月2日から12月6日頃の時期になります。
橘(たちばな)は古くから日本に自生していたといわれる柑橘の野生種。
その実がだんだんと黄色くなってきます。
橘の葉は冬でも青々とした常緑樹です。
この時期の旬の魚といえば「ぼら」なのです。あまり身近な魚というよりは
卵を干して出来る「からすみ」のほうが馴染みがある方も多いはずです。
しかし、ぼらは、子供のお食い始めや神事、祭事などに用いられたおめでたい魚だったのです。
成長するにつれ、名前がかわる出生魚であることも用いられた理由のひとつかもしれません。