七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。
新暦ではおよそ2月14日から2月18日頃の時期になります。
「うおこおりにあがる」と読みます。
次第にあたたかくなってきて、湖の氷が割れ、魚が跳ね上がる頃。
春浅いころの薄く張った氷のことを「薄氷」と呼びます。
そして、氷も解けはじめるこの時期から次第に、渓流は釣りの解禁となります。
日本の在来種である、「ヤマメ」「イワナ」「アマゴ」などが
渓流魚の代表格で、釣り人たちは半年間の禁漁が解けるこの時期を心待ちにしています。
そんな在来種も乱獲や河川の工事や災害などで
年々少なくなっているようです。いつまでも日本の美しい渓流で魚たちが命を
繋いでいってほしいと願います。