キネマの神様/原田マハ

こみちの本棚 9冊目

みなさんは映画は好きでしょうか。

では、映画館にはよく足を運びますか?

映画館によく行く人ならば、名画座というのはもちろんご存知だとおもいます。

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名画座とは、主に旧作を中心に上映する小規模な映画館のこと。
この小説は、ある問題を抱えた家族と、経営不振に陥っている古き良き名画座のお話。
原田マハさんといえば、ニューヨーク近代美術館にキュレーターとして勤務していた経験を活かした、
それはそれは素晴らしい美術ミステリー小説を書き、
一般には評価されていますが、このお話は映画と映画館にまつわるお話。

原田さんの豊富な映画にまつわる知識と、映画に対する深い愛情を感じる小説です。
わたしも新作旧作問わず、映画は大好きで、
ときどき大好きな旧作映画を見るために、名画座に足を運びます。
映画が好きな人にとって、オアシスのような場所の名画座が、
どんどん減っていることは由々しき事態です。
この「キネマの神様」は、自分の中の映画への感謝と愛情と情熱に、
再びまた新しい火を灯すような、パワーのある小説です。
先が読めない展開に胸を高鳴らせながら、倍速のスピードで読み進め、
最後には止めどなく涙が流れてしまいました。

そして、あとがきには、知る人ぞ知る、文才のある俳優さん、片桐はいりさんのこれまた素晴らしい解説が。

最後の最後まで残さず読んで下さいね。

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