ここまでくると、トミカに脱帽。
「下町ロケット」少し前の「宇宙兄弟」。もちろん感動の根本は主人公(達)の生き様だけど、宇宙というなんとも夢のようなテーマも、重要な感動要素だ。
宇宙と言えば「はやぶさ2」。ほぼ1年前の2014年12月3日、種子島宇宙センターかららH-IIAロケットで打ち上げられ、日本中が注目したのは記憶に新しい。
当時、「は・や・ぶ・さ」という名前だけが先行して、正直私自身なんのことだか全くわからなかった。深く知るきっかけになったのは、トミカショップで見つけたこの商品だ。「えっ、こんなのもトミカ?」の驚きで思わず手にした一品。
「はやぶさ2」はJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した小惑星探査機。
いろいろ調べているうちに、1969年、当時小学5年生だった暑い夏の日、アポロ11号が月面着陸したニュースで周囲が大騒ぎし、「あ
の月に人が?!」と夜空を見上げ、宇宙が身近になったとふわふわしていたことを鮮明に思い出す。もう半世紀近く前のことだ。(読者の方にもこのご経験があるか方もいらっしゃると思う。)
「宇宙」という言葉が持つ、夢、希望、可能性、無限大のイメージ。
確かに政治や経済が不安定で日々の生活に追われる現実の中、莫大なお金を使っての夢のような宇宙研究開発については、賛否が問われるところだ。しかし、地球や宇宙サイズで自分の存在を考えてみると、なんともなんともちっぽけな人間や自分の存在を知ることになる。そうすると日々の些細なことに悩んでいる自分が、ばかばかしくもなる。宇宙観をもつことで、不安に恐れることなく穏やかに生活をすることを教えられる。「宇宙」という言葉は、辛い現実を癒してくれる大事な言葉なのだ。この「はやぶさ2」、2018年には地球近傍の小惑星「リュウグウ」に到着し18か月の滞在後、2020年、そう東京オリンピック・パラリンピックの年に地球へ帰還予定とのこと。これまた、なんとも感動的だ。
2016年が始まった。宇宙的な思考や視野で穏やかに一年を過ごしたい。