ガスミュージアムを訪ねて

江戸建物探訪

東京の都心部の喧騒を少し離れ、西武新宿線が通る小平市。駅からバスに乗って向かう先には、都内の人々のライフラインを守る企業“東京ガス”の運営する企業博物館“ガスミュージアム”があります。文明開花の時代から、台所やお風呂・暖房など、都民のくらしと共にあったガスの歴史を、赤レンガの洋館でたのしむことができます。

 

ガスミュージアムとは

2025年10月で140周年を迎えた東京ガスが運営するガスミュージアム(がす資料館)は、日本のガス事業に関する貴重な資料を展示・収蔵するために昭和42年(1967)4月29日に東京都小平市に開館された施設です。
企業や暮らしにおけるガスの歴史を知ることができるのはもちろん、地域の人々の文化的交流の場となることをめざしており、明治錦絵の企画展やコンサート、ファミリーイベント等を定期的に開催されています。
レンガ造りの建物に囲まれた中庭は芝生と緑が広がっていて、天気の良い日にはウォーキングを楽しみながら広々とした庭内を散策するのもおすすめです。

アイコニックな赤レンガの洋館は、左がガス灯館、右がくらし館。

中庭には、建物の雰囲気にぴったり合う様々な形のガス燈が立っています。

 
 


 
 

くらし館

くらし館は、明治45年(1912)に荒川区の南千住に建てられた東京ガス千住工場の建物を移築復元しています。
料理や暖房・お風呂など、くらしの中で使われてきた様々なガス器具や都市ガスの供給の歴史を、明治から現代まで一世紀半にわたり展示しています。
また、昭和10年代と40年代の代表的な台所空間を再現したコーナーや、渋沢栄一ギャラリーなどもあります。

明治37年(1904)に発行されたカタログ「瓦斯営業案内」と同時代の代表的なガス器具を展示しています。

“ガスとくらしのヒストリー”は、一世紀半を越えるガス器具と人々の生活の移り変わりを知ることができます。

“昭和の台所”は、昭和10年代と40年代の代表的な台所空間を再現しています。

金融業界のみならず日本のガス事業の育成にも尽力した渋沢栄一のギャラリー。

 

ガス灯館

ガス燈館は、明治42年(1909)に文京区本郷に建てられた東京ガスの出張所の建物を移築復元しています。
文明開化の象徴であるガス燈灯や創世期のガス事業の歴史について、点灯実演や灯具の展示とともにご紹介しています。
また、2階のギャラリーでは、錦絵やガス機器、書籍など14,000点程の収蔵資料を活かし、年に数回企画展を開催しています。
ガス灯館1階では、1日3回、3種類のガス燈に火を灯す「ガス燈点灯実演」を開催しています。

人々の暮らしを彩った、美しいデザインのガス燈のコレクションです。

ガス灯館1階では、1日3回、3種類のガス燈に火を灯す「ガス燈点灯実演」を開催しています。

明治錦絵をはじめ、700点余りの作品を収蔵しており、主な作品はガスミュージアムHPでご覧いただけます。

 
 

ガスライトガーデン

ガスライトガーデンでは、18基のガス燈が点灯しています。明治5年(1872)日本のガス事業の始まりとして建てられて横浜のガス燈をはじめ、歴史的なガス燈が赤レンガを背景に灯る様子は、フォトスポットとしてもお楽しみいただけます。それぞれのガス燈の歴史を知り、造形の美しさを楽しんでください。また、石炭からガスを作っていた時代の製造設備の一部も屋外展示されています。

湯島天神のガス燈

ロンドンのガス燈

ウエストミンスターのガス燈

 
 

ミュージアムショップ

ミュージアムショップでは展示されている錦絵のポストカードなどが購入できます。

 
 

東京ガスグループ創立140年 ~越えていく140年の炎とくらし~ 「炊飯がつなぐ日本の食文化」展

2025年10月1日に、東京ガスは設立から140年を迎えました。
東京ガスグループ誕生140年の歴史を振り返る中で、明治35年(1902)に誕生した「瓦斯竈(がすかまど)」から120年以上にわたり私たちの暮らしの中で活用されてきたガス炊飯の歩みを紹介し、ガスの炎と私たちの暮らしとの関わりについてお伝えします。

会期 2025年9月27日(土) ~12月25日(木)
開館時間 午前10時~午後5時
休館日 月曜日 
但し、 10月13日・11月3日・24日(月・祝振休)は開館、 
    10月14日・11月4日・25日(火)は休館
会場 ガスミュージアム ガス燈館2階 ギャラリー

 
 

ガスミュージアムから上品倶楽部読者の皆さまへ

ガスミュージアムでは明治以降、人々のくらしを便利で安全なものに変えていった都市ガスの歴史と共に、今、そしてこれからの都市ガスについてもご覧いただけます。歴史ある建物やガス燈が立ち並ぶ当館で、その歩みをぜひ体感してください。皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 
 

編集後記

都内の秋から初冬にかけての美術館や博物館巡りは、紅葉を愛でる事も出来、身近に非日常を味わえる季節です。
そんな中、今回は緑豊かな武蔵野の地にある「ガスミュージアム」を訪ねました。
文明開化の時代の象徴とも言えるレンガ造りの建物とガス燈が出迎えてくれるこの施設には、毎日何気なく使っているガスに関する事について、それぞれの時代ごとのインフラや器具、背景について知る事が出来る貴重な時間を得る事が出来ました。
そして、こちらに所蔵されている多くの錦絵の中に描かれているガス燈などを探しながら、ガスにまつわる歴史探訪と共にロマンも感じる事が出来た事はいい経験になりました。
都心からは電車とバスを使っての訪問となりますが、お天気のいい日には近くに小金井公園もあるのでピクニックがてらお出かけになるというのもいいのではないでしょうか。

 
 


ガスミュージアム

〒187-0001 東京都小平市大沼町4-31-25

開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日、年末年始(月曜日が祝日および振替休日の場合は翌日が休館)
入館料:無料
駐車場:30台(無料)
お問い合わせ:TEL:042-342-1715 FAX:042-342-8057
WEBサイト: https://www.gasmuseum.jp/

<アクセス>
■西武新宿線からお越しの方
西武新宿線 花小金井駅北口
小金井街道沿い西友前「花小金井駅入口」バス⑤番
のりばより 西武バス(武21)「東久留米駅西口」
(錦城高校・西団地経由)行き乗車
「ガスミュージアム入口」下車徒歩3分

■西武池袋線からお越しの方
西武池袋線 東久留米駅西口
バス①番のりばより 西武バス(武21)「武蔵小金井駅」
(西団地・錦城高校経由)行き乗車
「ガスミュージアム入口」下車徒歩3分

■JR中央線からお越しの方
JR中央線 武蔵小金井駅北口
バス③番のりばより 西武バス(武21)「東久留米駅西口」
(錦城高校・西団地経由)行き乗車
「ガスミュージアム入口」下車徒歩3分

 

 

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