見るたびにうれしい、腕時計

和の伝統技術が光る上質な腕時計 はなもっこ

とびきりのお気に入りで手元を華やかに。

日々の暮らしの中で、ふとした時に自分のお気に入りが目に入ると、心が癒されたり穏やかになったりという経験はないでしょうか。
毎日の慌ただしい中でも、ちらっと手元の腕時計で時間を確かめる一瞬。目にするものが繊細で美しい文字盤の時計であれば、そしてそれが自分にとって、お気に入りの一品であれば、時間を確認するほんの短い一瞬が、気持ちを安らかにするスイッチに変わるかもしれません。
昨今はスマートフォンから派生した機能性が高いデジタル時計、様々な機能がある便利なスマートウォッチなどもとても人気ですが、アナログの時計には他に変わるものがない良さというのものがあります。

持ち主にゆったりとした心の余裕をさずける、日本の伝統技術が詰め込まれた腕時計“はなもっこ”。

今回上品倶楽部が紹介する腕時計、石川県金沢市にあるアトリエ、C-Brain(シーブレーン)が展開する腕時計ブランドの“はなもっこ”です。
日本画を描く際に用いられる「岩絵の具」や、銀箔・薄い和紙などを文字盤にあしらい、1点ずつ、日本の伝統的な技術を生かした繊細な意匠が、職人の手で組み立てられます。
上品で質の高いデザインは、どこか懐かしさを感じる趣があり、和装にも相性が良く、また同時に現代のファッションにも合わせやすい腕時計です。

 
 

素材、そして技法

かつて私たちの身の回りは着物をはじめ、櫛、かんざしなどの装飾品や唐紙、掛け軸など、古来の色や意匠に彩られてきました。
現代の私たちが忘れかけていたその日本ならではの美意識を身近に感じることができる腕時計が“はなもっこ”です。

緑青の岩絵具

日本画を描く際に用いられる「岩絵具」は、7世紀ごろ高麗の僧が紙や墨とともに日本へ伝えたといわれている、主に天然の鉱物を砕いて作る絵具です。
特に青色のアズライト(和名:藍銅鉱)から作る「群青」と、緑色のマラカイト(和名:孔雀石)から作る「緑青」は約1400年以上、素材や技法も変わることなく現代まで受け継がれ使い続けられている、世界でも類を見ない美しい絵具です。

はなもっこで使用している岩絵具は、群青や緑青をはじめ、そのほとんどが天然の鉱物から作られたものです。
普通の絵具にはない、透明感ある色彩と、粒子が粗くザラザラとした独特の質感があります。

「はなもっこ」では岩絵具を塗る下地などに和紙を多く使っており、富山県・五箇山の悠久紙や、高知県の土佐典具帖紙を中心に、できるだけ昔ながらの素材、手法で製作されたものを用途に応じて使い分けています。
近年生産者の減少などで、化学薬品の使われていない手漉きの和紙は手に入りにくい希少なものになりつつあります。
「紋切り」シリーズなどは、和紙の美しさそのものを表現した腕時計を通して、その魅力を感じることができます。

はなもっこが作られている金沢では、国内の金箔の99%を生産しています。そんなご当地素材はインデックス(時間を示す点)などに使われています。
1万分の1mmという極限まで薄く伸ばされたその素材は、和紙の上に貼ることで柔らかく繊細に輝きます。
「紋切り」などの下地には銀箔が貼られていますが、腕時計の内部は密閉されているので、銀が変色することはありません。
光り輝くことで、薄暗い場所でも時間が見やすく、機能性も考慮したデザインです。

金箔のインデックスはさりげなく輝く上品さがあります

1994年から手作りの腕時計を一貫して製作しているシーブレーン。
伝統を大切にする金沢の地で、手作業を続けてきた工房だからこそできるものとして、2008年に始めたブランドが「はなもっこ」。
現在様々な印刷技術があり、腕時計の文字盤の加工は機械で作られるものがほとんどですが、日本古来の伝統素材をつかい、ひとつひとつ手作業で仕上げることで生まれるものの魅力は、機械では決して表すことができないものです。

25年以上の経験をもとに、組み立て作業も金沢の工房で行われます。すべての商品は、出荷前に専門の機器で動作確認がされ、正確な時を刻む腕時計として機能性の面でも安心して使用することができる、上質な腕時計です。

 

 
 

上品倶楽部のおすすめをピックアップ

文字盤に使われる素材や技法によって、様々なラインにわかれていますが、ここでは上品倶楽部お勧めの逸品をいくつか紹介します。

こないろシリーズ

岩絵具(いわえのぐ)という日本の伝統的な絵具を文字盤に塗った腕時計です。
岩絵具は飛鳥時代に大陸から日本に伝わり、その原料や製造・使用方法まで1400年間変わることなく、現在でも日本画で使用されている、世界的にも類を見ない美しい絵の具です。

soryu 群青

アズライト(和名:藍銅鉱)という鉱物を砕いた岩絵具を文字盤に塗った腕時計です。日本では飛鳥時代から青色の絵具として使われ続け、日本の絵画や彫像を彩ってきた、日本美術を代表する色です。
価格:25,300円~30,800円(税込)

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かさねシリーズ

“かさねの色目” という平安時代の装束の袖口などに見られる配色を参考に、岩絵具や金箔などを組み合わせました。
腕時計として現代のファッションの袖口を彩る、和菓子のようなやさしい配色です。

撫子(なでしこ)

日本画に用いる伝統的な絵具(岩絵具)を薄い和紙に塗り重ね、その和紙を細く切って文字盤に貼りつけていきます。12箇所の点は金箔を貼り付けた和紙を丸く打ち抜き、ひとつひとつ膠で貼り付けています。
価格:26,950円~32,230円(税込)

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漆 蒔絵シリーズ

日本有数の漆器の産地、石川県輪島市在住の職人のご協力のもと、文字盤に漆を使用した腕時計です。最高級の天然本漆を贅沢に使用した深い艶のある赤や黒に、金粉等で絵柄を描く“蒔絵(まきえ)”や、白蝶貝等の貝を埋め込む“螺鈿(らでん)”という伝統的な技法で表された文様が輝きます。

蒔絵 唐草(黒漆)

輪島在住の職人の協力により完成したとても美しい蒔絵の腕時計。下地も最高級の天然本漆を贅沢に使用し、深い艶のある赤や黒に金で描かれた文様が輝きます。漆の艶と繊細な蒔絵の輝きが魅惑的。
価格:43,450円~49,830円(税込)

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紋切りシリーズ

胡粉(ごふん)という貝殻を粉末にした白い絵具を染み込ませた和紙を文様のかたちに切り抜き、銀箔と薄い和紙で作った地に貼り付けました。
見る角度を変えることで下地の銀箔が輝き文様が浮き上がる、繊細でとても美しい腕時計です。
紋様にはそれぞれ家内安全や健康、厄除けといった意味があります。さりげなく紋様を入れることで、現代のファッションにも合わせやすい腕時計となっています。

麻の葉

貝殻を砕いて作った胡粉(ごふん)という白い絵具を塗った和紙を、一つ一つ手作業で切り抜き麻の葉文様が描かれています。和紙の繊維の隙間から銀箔がキラキラと輝き、見る角度や光の当たり具合によって、さりげなく文様が浮き上がります。
価格:26,950円~30,800円(税込)

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白蝶貝・黒蝶貝

貝素材を12個のパーツに切り分け貼り合わせることで、複雑な輝きを生むと同時に貝のつなぎ目を強調し、時間を示すインデックスとしてはっきり機能するようにデザインされています。

白蝶貝

光沢のある貝の真珠層を切り出し、漆や木に嵌め込む技法を螺鈿(らでん)と呼びます。その技法に精通した、輪島塗の職人の技術で、文字盤に貝を貼り込まれています。文字盤には、白蝶真珠を作り出す『白蝶貝』の貝殻を使用。透明感のある柔らかな乳白色の貝が、見る角度を変えることで、青や紫、ピンクなど、様々に光り輝きます。
価格:47,850円(税込)~53,130円(税込)

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はなもっこの置き時計

ここまで腕時計を紹介してきましたが、はなもっこには同じコンセプトでつくられた置き時計のシリーズもあります。リラックスできるおうち時間に、こちらもおすすめです。

はなもっこ 置時計 月(焼群青に金箔)

紺色の岩絵具と金箔を組み合わせて月を表した、特別仕様の置時計。岩絵具は、アズライトという鉱物を砕いて作った「天然群青」に熱を加えて、少し色をくすませ、落ち着いた紺色に。日本では1400年前の飛鳥時代から使われ続けている非常に高価な絵具です。江戸時代には純金よりも高い値段で取引されていました。
価格:17,600円(税込)~18,480円(税込)

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シーブレーンは1994年
創造 Creative
文化 Culture
伝達 Communication
3つの柱「C」を基に、人との繋がり、人とのふれあいを願い社名を付け活動を始めました。

手作業だからこそできること、繊細で温もりあふれるものを作りたいとの思いから、ひとつひとつ心を込めて作り続けてきました。
これからも手にとってくださる方々に、そっと寄り添い、やすらぎ・よろこび・楽しみをお届けできるものづくりを心がけていきます。
 

有限会社 シーブレーン
ハンドメイドによる時計製作、企画
展開ブランド:Kelutuan iroha はなもっこ awase

石川県金沢市涌波1-9-5
TEL:076-260-7123 FAX:076-224-0582
https://www.cbrain.co.jp/

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