ビザールプランツと暮らす

コロナ禍でステイホーム期間が長くなったことで、自宅の中でも癒しを求める人が多いのか、今さまざまな観葉植物が人気。
中でも、ビザールプランツと言われる不思議な植物は、近年人気が上昇しているそうです。
ビザールプランツ（珍奇植物）とは、根塊植物（コーデックス）、多肉植物、サボテンなどを総称して呼びます。特に、アフリカやインド洋に浮かぶマダガスカルなどの乾燥した乾いた土地で自生するコーデックスは、大きく膨らんだ根塊がなんとも魅力的なフォルムをしています。
育てるのには少しコツが入りますが、個性的なルックスのビザールプランツとともに生活をすると、葉の一つ一つや、新しく伸びた枝ぶりなどに、他には変え難いような愛着を感じてくるもの。
今回は、ビザールプランツの専門店HANACHOさんを訪ね、おすすめの植物を紹介してもらいました。

オペルクリカリア・パキプス

ボコボコした幹肌から伸びるジグザクした枝が特徴です。その枝から生える小さい山椒のような葉も可愛らしいです。
原産地:マダガスカル
育て方:春先芽生え始めたら一週間に一度ほど潅水を行います。
明るく風通しの良い環境を好みます。
冬場、落葉したら断水管理に切り替えて室内の暖かい場所で管理します。

パキポディウム・グラキリス

乾燥から身を守るために水を沢山蓄えることができるように発達した丸い樽型の樹形。
また株により形、枝の長さがさまざまなためコレクション性が高いビザールプランツです。
原産地：マダガスカル
育て方:春先芽生え始めたら一週間に一度ほど潅水を行います。
明るく風通しの良い環境を好みます。
冬場、落葉したら断水管理に切り替えて室内の暖かい場所で管理します。

アガベ・ユタエンシスネバデンシス

細長い葉の先に伸びる鋭い棘(トップスピンと言います)
この株に関していうとサイズ、ノギ(トップスピン以外の棘の部分)の大きさ、葉の数、どれを見ても綺麗な個体です。
原産地:メキシコ、 一部アメリカ
育て方:明るく風通しの良い場所を好みます。
潅水は形を綺麗に保つために月一度程度が良いです。

アストロフィツム・スーパーカブト　V-type

通常のスーパーカブトの中に稀に表現されるタイプのカブトです。この株は360度綺麗にV字が表現されており、模様も顕著で貴重です。
原産地:テキサス州南部からメキシコ北部
育て方:明るく風通しの良い場所を好みます。
春から秋にかけての成長期は土が乾いたらたっぷり潅水を行います。
冬場は5度以上で管理し、暖かい日中に月数回霧吹きなどで葉水を行います。

アガベ　チタノタ スナグルトゥース

通常のチタノタに斑(ふ)が入るタイプです。
スナグルトゥース以外にも斑が入るものはありますがトップスピン、ノギの大きさ、斑の安定度がスナグルトゥースは優れています。
原産地:アメリカ
育て方:他のアガベと基本的には同じですが夏の西日で焼かれてしまう場合があるため若干遮光気味に管理します。

アフリカ亀甲竜

亀の甲羅のような塊根部から伸びるツルとツルにつくハート型の葉が愛らしいビザールプランツです。
原産地:南アフリカ
育て方:成長期の秋から春にかけては明るく風通しの良い場所で管理します。
この時期には土が乾いたらたっぷり潅水を行います。
冬型の植物ですが厳冬期のような寒さには弱いため注意が必要です。
休眠期の夏は直射日光を避け、風通しの良い場所で断水管理します。

ユーフォルビア　クラビゲラ

小名のクラビケラはこん棒を意味します。
名前の通り塊根部から棘の生えた太い枝を四方八方に展開します。
原産地：南アフリカ
育て方:明るく風通しの良い場所を好みます。二週間に一度ほど潅水します。
水を与えすぎると徒長してしまうためになるべく辛めに管理します。
冬場は休眠しますが根が細かく細いため断水管理を行うと根が枯れてしまうため月に一度ほど水を与えます。

ドルステニア・ラブラニー 綴化(てっか)

通常のラブラニーが綴化したものです。
野生では石灰性の土地の割れ目などに自生しています。
また葉の縁がウェーブするのも本種の特徴です。
原産地:ソマリランド共和国
育て方:明るく風通しの良い場所を好みます。
水を好むため用土が乾燥しきる前に潅水を行うのが望ましいです。
冬の休眠期も根を枯らさないように若干の潅水が必要です。