和菓子歳時記

師走 一年の結び

師走とは、お坊さんが走るほど慌ただしいとの所以と言われますが、古来「しわす」とは仕事や四季がみつる年がみつることを意味していたといわれます。

この時期、店先に並ぶお菓子は、華やかさよりも一年の締めくくりとして、冬ごもり、枯野、など冬の景色を表現したものが作られます。
中でも、雪にまつわるものが多く、初雪、風花、雪灯などの銘で、積もった雪、ちらちらと舞い降りてくる雪などを、様々な形で表現します。

にぎやかに集まり、慌ただしく過ぎてゆくいつもの年の瀬とは様変わり今年のしわす。
家族や、ごく近しい人たちと過ごすクリスマスや年末。
一年がみつる、静かな時をお菓子の小さな冬景色と共にお過ごしください。

一年間ご覧頂きありがとうございました。
新しい年が皆様に明るい一年となりますように。

今回のお菓子
「聖夜」羊羹製
小豆の練り羊羹に真っ白なうんぺいを重ね銀粉をふり、雪の輪で抜いた冬の一品。


和菓子製作:ゆり屋

自然素材のやさしい味の和菓子を手づくりしています。
ちょっと小ぶりで甘さ控え目ですので、日本茶だけでなく、コーヒーやワインと共にも召し上がって頂けます。
http://www.yuriya-gigli.jp

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