名入れの勧め

愛着を感じる物を大切に使い続ける

新学期や入学のタイミングで、自分の持ち物のひとつひとつに名前を書く。誰しもがそんな子供の頃の記憶があるのではないでしょうか。しかし、名入れは子供だけのものではありません。物に愛着を感じて大切に使い続ける、そんな気持ちの現れになると感じます。今回の上品倶楽部では、そんな「名入れ」について考えてみることにしました。

大切な物には名入れを。

 「名入れ」というと、だいたい結婚式の記念品や、入学進学成人のお祝い、また子供の出産祝いなど、おめでたい門出と結びつくものです。
 最近では、万年筆やボールペンなどのステーショナリー、お気に入りのファッション小物にエングレービング(刻印)するというのが密かに注目されているそうです。複数の化粧品メーカーが企画した、ルージュにエングレービングを施すサービス。また、シャツなど身に着ける物にさりげなくイニシャルを入れ、大切な人への贈り物や、自分のためのカスタムメイドを楽しむという大人たちが増えているのでしょう。
 こういった名入れをしたアイテムは、簡単には手放せない、愛着をもって使うことができる特別な一品になるのだと思います。
 また近年では、プラスチックごみの処理問題も取り沙汰されるようになりました。地球環境のことを鑑みても、安価で手に入る使い捨ての商品を使い続けていくよりも、出来るだけ長く使い続けられるということも視野に入れながら、身の回りの道具に特別感を感じて、大切にしていけたらいいですね。

自分だけの特別感が出る刻印。

 古来からヨーロッパでは、王侯貴族が重要な信書を届けるときに、自らの紋章を刻印する風習が存在しました。そのときに使われてきたのが、上の写真にもあるシーリングスタンプです。自分のイニシャルが刻印されたスタンプで封をすれば、日常使いしているレターセットも特別感が出ます。
 また、文字を使わなくても、自分を表現するシンボルを決めておいて、近しい人たちに覚えてもらえるように使っていくということも良いですね。


<メインイメージ内>シーリングスタンプ、シーリングワックス、レターセット
Giovanni (ジョヴァンニ)
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-13-2
営業時間:11:00〜20:00
TEL:0422-20-0171
定休日:水曜日
URL : https://www.giovanni.jp/

美しい伝統のグラフィック 日本人と家紋

 日本人が古くから「名入れ」の場面でつかってきたのが、家紋です。
 紋というと、戦国武将や神社仏閣を連想してしまい、少し旧式な印象があるかもしれませんが、その意匠・デザイン性はとても優れたシンボルです。
 また、日本の家紋の文化は、世界的にも注目されています。ルイ・ヴィトンのトレードマークの「モノグラム」も、実は日本の家紋に触発されてデザインされたものといわれます。
 古くは、一家で受け継ぐものとして、着物や風呂敷などに印したり、家を取り囲む建築物の蔵や塀、門などに彫られるという使い方が一般的でした。
 核家族化が進んだ現在、旧家から離れて暮らす人が増えるに従い、若い世代では、自分の家の家紋がどんな紋様なのかということを知らない人も少なくないと言われています。
 しかし、反対に、この日本古来からある文化を見直し、身の回りのものに刻印するということも多く見受けられるようになりました。実際には、結婚指輪に両家の家紋を刻印したり、オーダーメイドの眼鏡ケースや、子供の誕生を祝した記念品に家紋を用いるというケースもあるそうです。
 古くからある良い伝統が途絶えてしまうことは、あまりにも惜しいことだと思います。新しい時代にあった利用法を工夫し、自国の伝統的な文化を、より洗練された形で次世代に残していくことができたなら、それが一番理想的ではないでしょうか。

出典: 日本の家紋大事典/森本勇矢著(日本実業出版社)
家紋から武家社会の歴史をさぐる(ごま書房新書)*該当書籍の在庫なし


名入れをすることで、盗難防止効果にも。
 雨の日は憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれそうな、特別お気に入りの傘を持ちたいですよね。でも、せっかく奮発してお気に入りの傘を手に入れても、傘置き場で紛失してしまいそうで勿体なくて使えない…、なんてことはありませんか。
 傘専門店では名入れのサービスを行なっているところもあります。傘の手元に名入れをすることで、盗難や紛失防止にも効果的です。
 お気に入りの傘の柄の部分に、シックなネームプレートが入れば、高級感がさらに増すことでしょう。
 また、世界に一つだけの傘は、大切な方への贈り物にも、きっと喜ばれるプレゼントになりそうですね。

小宮商店 傘の名入れ ネームプレート 2000円(税別)
直彫り 3000円(税別)
 ・対応可能文字は漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット(ブロック体・筆記体)直彫りは文字は8文字まで彫刻可能。ネームプレートは2種類あり、小と大から好きなサイズを選択可能。プレート小6文字まで、プレート大8文字まで彫刻可。(名入れ作業の価格にて、傘本体の価格は別)


ハンカチーフ

日常遣いするものこそ、大切にしたい。
 手軽で実用的なハンカチーフ。無地で、上質な一枚は、大人の身だしなみとして、格式の高いレストランなどのお出かけ用は勿論、冠婚葬祭の場面でも何かと役立ちます。フォーマルウェアでのアイテムとして、特別な一枚を用意しておいて損はありません。
 また、きちんとした身支度をするというマナーを伝えるという意味合いを持たせ、母から娘へのプレゼントとしても良いかもしれません。大切な人へのプレゼントとして、相手のイニシャルを入れてあげるというのは、特別な気持ちを込めた贈り物にもなることでしょう。

和光 イニシャルハンカチーフ 2750円(税込)(サイズ:約42×42cm 素材:綿100%)*イニシャルはA、E、H、K、M、N、R、S、T、Yの10種類。
ひざ掛けハンカチーフ 3850円(税込)(サイズ:約55×55cm素材:綿100%、レース部分/ナイロン、レーヨン)*イニシャルを入れることも出来ます。加工代990円(税込)


お弁当箱

丁寧に使おうと自然に思う、愛着が湧く名入れ。
 家族兼用で使う物には、苗字や家紋などの目印をつけておくというのも良いでしょう。長く使える製品などは、大切に使いながらも、やがて次世代に受け継いでいけたら素晴らしいことですね。
 例えば、天然杉をつかった様々な商品を取り扱う、柴田慶信商店では、伝統的な白木のお弁当箱に、焼印の名入れをすることができます。
 秋田の伝統的工芸品、大館曲げわっぱのお弁当箱。炊き立てのご飯をさっと湿らせたわっぱのお弁当箱に詰めれば、蓋を開けた瞬間にやさしい杉の香りが漂います。天然杉がご飯の水分を程よく吸い、湿気を保つことで、冷めても格別の美味しさのご飯がいただけます。お弁当箱としてだけではなく、食卓でも余ったご飯をいれておひつ代わりにも使えます。

柴田慶信商店 白木 小判弁当箱(小) 8000円(税別) 約400ml
*名入れの焼印は有料 1000円(税別)


小宮商店
昭和5年、創業者・小宮宝将により、洋傘メーカーとして東京都中央区浜町でスタート。日本にはもうごくわずかになった、国産の傘を今も作り続けている。
〒103-0004 東京都中央区東日本橋3-9-7 地図
TEL : 03-6206-2970 / FAX : 03-3661-9179
営業日:月曜日~金曜日10:00~18:00(水曜日は20時まで営業)※月に2度、土曜日も営業。
http://www.komiyakasa.jp



和光
本館の時計塔は、銀座のシンボル的存在。昭和22年に創業し、時計や宝飾品、婦人服、服飾品、食品などを販売する高級専門店。質の高いサービスと品揃えが魅力。
〒104-8105
東京都中央区銀座4丁目5-11
TEL : 03-3562-2111(代表)
営業時間:10:30~19:00
URL :
http://www.wako.co.jp



柴田慶信商店
秋田県大館市で伝統的工芸品大館曲げわっぱの製造販売をする企業。未来の子供たちに渡す曲げわっぱを作ることを目指し、丁寧なものづくりに努めている。
柴田慶信商店本店/工場
〒017-0044
秋田県大館市御成町2丁目15-28
TEL : 0186-42-6123

柴田慶信商店 浅草店
〒111-0032 東京都台東区浅草1-17-5
TEL : 03-6231-6477
営業時間 : 10:30~19:00

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