小津和紙を訪ねて

日本橋・和紙の専門店

東京・日本橋といえば、江戸幕府が始まった1603年から町人が住む町人地として栄え、今も有名な老舗が軒を連ねる土地として、国内のみならず海外から日本に訪れる方にも人気の高いスポット。今回は、そんな歴史深い街で江戸時代から店舗を受け継いでいる老舗のひとつ、小津和紙を訪れました。

 

手漉き和紙体験工房
館内に入ってまず始めにあるのが、この手漉き和紙の体験工房です。夏には予約でいっぱいとなるというこの工房は、修学旅行生や外国人観光客を始め、老若男女様々な方に人気。上手に和紙を作るためにはなかなかの技術が必要とのことですが、工房は貸切も可能なため、作品を作るアーティストの方などが利用をすることもあるそうです。(要予約・有料)


手漉き和紙体験工房(有料)

歴史に触れる小津史料館
3階には、「中央区まちかど展示館」にも認定された、小津史料館があります。
こちらでは、承応二年(1653年)創業という老舗の歴史を物語る貴重な史料の数々が大切に保存されています。算盤や、印鑑入れ、千両箱など商売に関する古道具、また江戸店の経営に関する文書は、伊勢にある本店との書簡や、御用金請取証文など、歴史的に重要な文化財の古文書も閲覧ができ、歴史好きな方はたいへんお勧めな施設です。


3階 小津史料館

しおりや絵葉書などが作れるコーナー。(有料)

和紙にまつわる作品が楽しめる館内
館内には、和紙を利用して制作された様々な美術品が展示されています。作品を閲覧しながら、和紙の種類によって絵の具やインクがどのように映えるかを比べることができたり、また和紙で作った糸を使って作られた衣料品や、手漉き和紙で作られたウェディングドレスなど、他ではあまり見られないような作品の数々も目にすることができます。

館内の至る所に展示スペースがあり、和紙を利用した様々な作品が楽しめます。

3階の1室

様々な技術を学べる小津文化教室
小津和紙のビル内には、様々な技術を学べる文化教室の施設もあります。教室の種類は多岐に渡り、水墨画、筆文字など、和紙とつながりの深い教室はもちろん、和紙クラフトで花を作れたり、折形、水引細工、ラッピングコーディネーター資格対応講座まで、様々な教室が開講されています。一日講習会もありますので、何か習い事を始めて自分の技術を向上させたい方におすすめです。(見学には事前予約が必要です)

色とりどりの和紙を選べるショップ
1階の店舗では、多種多様な和紙を購入することもできます。千代紙、友禅紙、またインクジェットプリンタ用の和紙などの種類も豊富。元は本家が松阪であった小津和紙独自の商品として松阪木綿柄の商品などがあります。

1階 販売店舗

店舗取り扱い和紙の豊富な品揃え

編集後記
歴史のある日本橋エリアで永く和紙商を続けてきた老舗。実際に入って見ると、外観のイメージの数倍の奥深さでした。「温故知新」という社のモットーがあるそうですが、それを随所に感じることができました。手漉き和紙に安らぎを感じ、最先端の和紙製造技術に驚き、老舗の歴史を知ることで、日本人として守るべき大切なものを感じました。


小津文化教室のご案内

小津文化教室では、書道、水墨画、ちぎり絵、押し花、カリグラフィー、茶道、ガラス工芸などさまざまなジャンルの教室を開講しています。2時間の体験講座(有料・要予約)もあり、皆様に楽しんでいただいております。
お気軽にお問い合わせください。

 

お申し込み・お問い合わせ
TEL:03-3663-8788  FAX:03-3249-0988
担当:中村・山本・小関

小津和紙の紋は、「永久に商いをしたい」という願いを、魚の体を守っている鱗のように護る、という意味が込められているそうです。

 


小津和紙

アクセス:JR総武線快速 新日本橋駅 5番出口より徒歩2分
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 A5番出口より徒歩7分
東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅 3番出口より徒歩5分

所在地: 〒103-0023
東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル
営業時間: 月曜日~土曜日 10:00〜18:00
休館日: 日曜日・年末年始
連絡先: TEL. 03-3662-1184 FAX. 03-3663-9460
WEBサイト: http://www.ozuwashi.net

 

 

CATEGORY

TAGS

食卓に輝く太陽のようなお皿 Sunshine Drape サンシャインドレープ 東和ソレイユ×上品倶楽部の美味しいギフトセット
Life with Records chaabee イベント情報