出光美術館を訪ねて

出光美術館

豊洲から有楽町線有楽町駅下車、そのまま地下道を通りぬけると出光美術館が入る帝劇ビルにたどり着きます。出光美術館はこのビルの9F。知る人ぞ知る美術館。今回はこの出光美術館・学芸課長代理の八波さんにお話を伺いました。

 

出光美術館の特徴
ご存じのように、最近映画化もされた小説のモデルにもなった出光興産の創業者、出光佐三が70余年にもわたり蒐集した美術品を展示・公開するために設立した美術館です。本人が活躍した時代は、まさに日本が海外に進出している時代でした。彼は、先を見据え、将来的には日本を理解してもらえるようにと、日本を中心とする東洋の古美術作品を、精力的に蒐集しました。
また、フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品は、佐三と連作油彩画〈受難〉の出会いをきっかけに蒐集が始まり、現在では、質量とも世界有数のコレクションを誇ります。


1F美術館専用エレベーター

9F エレベーターホール

個性的な企画展
過去には、「長谷川等伯 国宝松林図屏風展」(2002)、「国宝 風神雷神図屏風―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造」(2006)、「没後50年 ルオー大回顧展」(2008)、「水墨の風ー長谷川等伯と雪舟」(2017)など、他では見ることのできない企画性あふれる展示を開催しました。
今後も当館ならではのアイディアに富んだ展示を企画・実施していきたいと考えております。

9Fエレベーターホールの伝統的な技法を使った土壁

ロビー

当美術館に来られる方
40〜60代の方が多いです。当館のファンの方も多く、歴史文化がお好きで詳しい方も多数いらっしゃいます。事前にしっかり勉強されて訪れる方も少なくありません。今後はさらに若いお客様の来館を期待しております。

茶室 朝夕菴

豊洲の皆様へ
豊洲からは有楽町線で10分少々。豊洲の皆さんにとっては身近な美術館かもしれません。作品もさることながら、帝劇ビル9Fからの皇居の眺めは最高です。四季折々の皇居の表情をご覧いただけます。ぜひ、ご来館ください。

展示室

陶片室

編集後記
出光美術館のある有楽町日比谷エリアは、皇居の傍でありながら、未来の東京の象徴的エリアとして、新しい商業施設が続々オープンし、ビジネスマン、年配層だけでなく、若い女性やカップルで賑わうようになってきました。エリア散策として、出光美術館は未来と伝統・上品さを楽しめる絶好のスポットと言えます。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」「都会のオアシス」
出光美術館にぴったりの表現です。

ミュージアムショップ


展覧会案内

「江戸絵画の文雅―魅惑の18世紀」
2018年11月3日(土・祝)~12月16日(日)
史上最大の繁栄を遂げた18世紀の日本。都市部では浮世絵など新たな絵画が生み出され、その一方で、華やかな都市に生活しながら深山幽谷に遊ぶ文人画の巨匠たちも現れました。
多様な表現を見せる18世紀の江戸絵画の魅力に迫る展覧会です。

 

「染付―世界に花咲く青のうつわ」
2019年1月12日(土)~3月24日(日)
白地に青で文様を描くやきもの「染付」は、中国・朝鮮・日本・中近東・欧州などに広く展開し、中国宮廷から日本の茶の湯、浮世絵に描かれた江戸時代の庶民まで、さまざまな社会の暮らしに浸透してゆきました。本展は染付が愛用された各国、各時代、各コミュニティを巡りながら、染付の多面的な魅力を味わい尽くします。

ビルエントランス インフォメーション

 


出光美術館

アクセス:JR「有楽町」駅 国際フォーラム口より徒歩5分 東京メトロ有楽町線「有楽町」駅
都営三田線「日比谷」駅 B3出口より徒歩3分 東京メトロ日比谷線・千代田線「日比谷」駅 
有楽町線方面 地下連絡通路経由 B3出口より徒歩3分

所在地: 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1
帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
休館日: 毎週月曜日(ただし月曜日が祝日および振替休日の場合は開館)
年末年始および展示替期間
電話番号: 03-5777-8600(ハローダイヤル 展覧会案内)
WEBサイト: http://idemitsu-museum.or.jp

 

 

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